神奈川県立保土ヶ谷高校シックスクール事故の顛末記Ⅱ-5 | 化学物質過敏症 runのブログ

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5月7日(土) 14時から20時。

第1回有機溶剤汚染事故保護者説明会が開催された。

会場は体育館。県より教育財務課長、保健体育課長、高校教育課長出席。県会議員 2名。

保護者は、県の示した案を差し戻し、改修工事に関し、責任ある立場の者の出席と具体的な回答を要求した。

職員は21時まで対応した。


5月9日(月) 14時から職員会議。

1年生は2階教室に移動し、個人物品を確認し、学年集会後にロングホームルーム。
 2年生、3年生は、学年集会後、ホームルーム。早稲田大学・T教授「改修工事について」職員に講演。教育財務課長が同席した。

私は、T教授が事故の事実関係を詳しく理解していないという印象をもった。

T教授は、「私学であれば、建て替え工事になるだろう。公立なので、改修工事になると考える」と発言した。

有機溶剤簡易測定器を貸してくれると提案があったが、残念ながら何も行われなかった。

カウンセリングのためスーパーバイザー(注)が来校。
注 学校カウンセラーの活動を支援し、指導する立場の心理臨床家。
 管理職EとPTAの保護者との会議が行われた。

応接室で17時から22時の5時間、激論があった。


5月10日(火) 教育長が来校し、事故現場の教室等を視察した。

教育長の来校の事実を職員が知ったのは5月26日(木)であった。

当日は、全校生徒は学年遠足で、職員も引率で不在であった。

被害を受けた職員から、直接話を聞くこともなかった。

VOC検査が封鎖教室以外の12箇所でアクティブ法による採取測定(6物質)された。

スーパーバイザー来校。


5月11日(水) 教育委員会より『保護者説明会における質問の回答』が届く。

①本件にかかる情報についてはすべて公開。

②新たに学識者等を追加することについては検討する。

③コア抜き調査(14.5センチの厚みがある屋上のコンクリートスラブを、有機溶剤がどの深さまで浸透しているかを調査するために、直径7.5センチの円筒状に機械でくりぬき、5層にカットして有機溶剤の放散速度を調査)は実施する。 

④生徒・住民の安全を最大限配慮する。

⑤定期的にVOC検査を実施する。検知管方式の簡易測定器を当分の間、学校に置き、その結果は速やかに知らせる。

⑥卒業生の健康状態を把握したい。

⑦健康診断については、公費負担について検討する。

⑧屋上防水工事が発端となり結果として学校現場に混乱を招いたことについて、生徒・保護者・学校職員など関係者の皆様にお詫び申し上げる。

健康被害を受けられた2名の先生(音楽担当と書道担当。私はこの時点で未だ診察を受けていない)についても県として出来る限り支援を行いたいと考えている。他。

 事故発生以来、教育財務課は、一度も文書での回答をしなかった。

今回の回答書は、教育委員会から出たはじめての文書である。

本日より、授業は特別時間割6時間となった。
 北里研究所病院・M先生の講演会「シックハウス症候群について」が行われた。

20時から22時まで会議室で行われた(対象は保護者・教職員)。

保健体育課長が出席。

保護者30名、職員10名ほどが参加した。

(M先生は北里研究所病院での診察の後、お疲れの中を22時まで、ご講演くださいました。心から深く感謝し、お礼申し上げます。)生徒=5月14日の振り替え休日。スクールカウンセラー2名来校。


5月12日(木) 生徒 臨時休業。VOC簡易検査実施。 

5月11日に30分開放後閉鎖。測定法:検知管法122P ガステック社製)、ガス採取装置:GSP-300FT ガステック社製、吸引条件:200ml/分、30分間吸引、測定者:学校薬剤師I氏。*測定20教室すべてにおいて、トルエン、キシレン:検出限界以下。スクールカウンセラー2名来校。

朝日新聞「308名体調不良訴え 有機化合物基準超す」 朝日新聞「県教委の対策に甘さ」。


5月13日(金) 生徒:臨時休業。

スクールカウンセラー2名来校。神奈川新聞「不安消えず休校 改修工事あす提案 認識甘く対応に遅れ」と記事掲載。

17時から21時に職員会議。


5月14日(土) 第2回有機溶剤汚染事故保護者説明会が開催された。

16時から20時。

会場は体育館。県より教育局・学校教育担当部長、教育財務課長、保健体育課長、 高校教育課長出席。県会議員2名出席。

県の示した改修工事案を基本的に受け入れる。

教室配置について=1年生は南棟2階を使用する。

北棟は3階に加え、2階も使用中止とする。

授業について=芸術科の授業は、教室・教具の確保ができないので、他の教科に振り替える。

国立病院機構相模原病院(以下相模原病院)H先生の生徒向け講演会(13時から14時体育館)。

H先生が合唱部員10名の個別相談・診察を行う(14時30分から15時30分)。

朝日新聞「きょう保護者らに説明 改修や授業再開など」、読売新聞「あす授業再開」、神奈川新聞「あすから授業再開改修工事や生徒ケア対策示し」等記事掲載。職員勤務21時まで。


runより:出たよ心理カウンセラー、集団パニックにしたいという魂胆が見え見えですね。

M先生は確かそよ風クリニックの宮田先生だったと思います。