神奈川県立保土ヶ谷高校シックスクール事故の顛末記Ⅱ
H.Y.(元保土ヶ谷高校教諭・保土ヶ谷高校シックスクール裁判原告)
2005年5月30日以降を記述します。
この5月は、2004年9月からの汚染事故の実態が、「308名の体調不良の訴え」によって露見して社会問題になり、神奈川県教育委員会は根本的な解決を迫られ、保護者に「根本的な解決」を約束した重大な転換点でした。
6月は、汚染有機溶剤を除去すべく改修工事の内容が具体化してきて、大量多種類の有害な有機溶剤で汚染された校舎が、安全な状態に戻るか!中途半端な対策で禍根を残すか!いばらの道を歩むような日々が続きました。
一日の会議の中で10項目の大きな課題に取り組んだこともありました。
保護者の前では頭を下げ、誠実な対応を誓ったにもかかわらず、県教育委員会の常識では考えられないような人権を侵害するような対応も続きました。
5月30日(月) 20時から県教育委員会にて、PTA会長と管理職Eは、PTA総会(5月28日実施)で議決された9項目の要望書を、県対策委員長に提出した。課長数名が同席。
①県対策委員会のあり方の見直し。
「5月11日付け回答」以降の検討結果の報告。
構成委員の中に専門医師を入れること。
②コア抜き検査の結果を公表し、原因究明を踏まえて工事を開始すること。
③対策工事の設計図・工事仕様書の公開。
④対策工事実施にあたって、学校や保護者の意向を踏まえて行うこと。
⑤夏季休業中に登校する生徒に配慮すること。
⑥北里研究所病院M先生の講演会の内容を、質疑を含めて書面で公開すること。
⑦5月26日に実施した全校生徒臨時健康診断結果の生徒・保護者への報告の仕方と、今後の対応について知らせること。
⑧5月14日に行われた専門医による健康診断において、合唱部生徒の未受診者の健康診断を早急に実施すること。
⑨第3回保護者説明会には、当該専門医の出席をお願いする。
runより:胆沢でもそうでしたが専門医を排除するというのは出来レースとしか言い様が無い!
学校が絡むとみんなこんな感じでガッカリします。