神奈川県立保土ヶ谷高校シックスクール事故の顛末記Ⅱ-2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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4月27日(水) 1校時、体育館にて全校集会を行い、西棟5階の臭気対策工事の行われたことについて生徒に説明。

3校時、南棟5階1年の教室内に窓から異臭が入る。

西棟4階、3階でも異臭があった。3階の選択E教室での書道の授業中に異臭があり、南棟2階多目的教室に移動して授業を行った。

生徒の不安が増幅し、頭痛などの症状を訴える生徒が増加した。
 第1回県対策検討委員会が教育委員会内で開催後、保土ヶ谷高校にて事故現場を確認した。芸術科職員3名が応接室にて意見陳述を行った。

芸術科として45頁の資料を提出。

陳述時間は15分のみ。

職員が陳述中に、委員長は、「あと2分」の発声をした。

委員長はたえず時計を気にして、陳述を聞いていた。

15分ちょうどで陳述は打ち切られた。

委員会から、今回の有機溶剤汚染事故についての謝罪はなかった。

きわめて形式的な委員会であった。

保護者3名が同委員会の傍聴を要望したが、委員会は受け容れなかった。
 委員の職は、教育財務課長、教育財務課長代理、保健体育課副課長、保健体育課主幹、厚生課主幹など10名。

委員から、謝罪・質問・意見は無かった。

同委員会後、PTA会長、副会長、1年保護者及び芸術科職員3名と管理職E、管理職Bとの話し合いを行った。


4月28日(木) VOC検査が行われた。検査方法はアクティブ法吸引式、6物質。

 検査対象は、音楽室、同練習室2室、同準備室、書道室、美術室、視聴覚室、西棟5階部室倉庫。

17時から21時、今後の対応策を職員会議で議論。

生徒は体調不調を訴え続けた。

音楽室個別練習室にてキシレン=1000μg/m3を検出。

基準値(870μg/m3)を超えた。

音楽室、書道室で基準値に近い値が検出される。

天井裏はキシレン=4000μg/m3~2000μg/m3の値であった。


4月29日(金) 職員は、有機溶剤大量発生の対策作業を21時まで行った。


4月30日(土) 午後、職員は事故対応策を検討した。

13時から17時


5月2日(月) 管理職Eより保護者に『保護者説明会のお知らせ』を配布。この通知によって初めて、原因物質「キシレン」「エチルベンゼン」の名称が公表された。

体育館にて全校集会を行い、これまでの経過とシックハウスについて生徒に説明。

体育館にて健康調査を実施。
 この調査で308名が体調不良を訴えた。

情報公開で調査票を入手し確認したが、症状の訴えに関して、308枚中の63枚に黒塗りがあった。

8行=2枚、7行=2枚、 6行=3枚、5行=5枚、4行=7枚、3行=12枚というように、生徒の健康被害の訴えは、個人情報を理由に現時点では非公開である。

健康被害場所も1組、2組、3組というように有機溶剤発生源から100mも離れた教室でも訴えがあった。

4階、3階、2階というようなフロアの違う場所でも、体調不良を生徒は訴えていた。
 南棟2階、生徒指導室、小会議室、入選資料室、進路指導室、多目的教室、数学科教材室、国語科教材室の教材を移動。17時から21時に事故対策について職員会議。


5月3日(火) 封鎖された南棟5階から、生徒机、椅子、ロッカーのすべてを2階に移動した。(専門業者) 朝日新聞「保土ヶ谷高校シックハウス 」、神奈川新聞「シックハウス症候群か」と記事掲載。


5月4日(水) 読売新聞「数十人 頭痛や吐き気 シックハウス症候群か」、日経「生徒ら数十人シックハウスか」、サンケイ 「横浜の高校でシックハウス症候群?」、 神奈川新聞「シックハウス症候群か」と記事掲載。


5月6日(金) 臨時休業(8月に授業振り替え)。神奈川県高等学校教員組合と県教育委員会との交渉が教育財務課で行われた(14時から15時30分)。

参加者は教育財務課(課長、課長代理、技術班班長)、 保健体育課(2名)、高校教育課(2名)、 保土ヶ谷分会職員(3名)、組合本部(2名)合計12名。

教育財務課は、原因物質の有機溶剤をコンクリート内に封じ込める改修工事案を押し付けた。

コンクリート内の有機溶剤の残留量を減らす工事案ではなかった。

17時から21時に、上記の提案について職員が対策会議。