香料に関する二つの研究1-2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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 九州内の病院等から採集されたヒトの脂肪および母乳を分析したところ、いずれの試料からもHHCBが検出され、日本人における人工香料の汚染が初めて確認された。母乳中に合成香料が検出されたことは、授乳を介してこれらの物質が母子問移行することを示しており、化学物質に敏感な乳児への影響が懸念された。
 また、5種類の合成香料を対象に甲状腺ホルモンレセプターを介した細胞のアッセイを試みたところ、一部の物質(編集注:HHCB、AHTN含む)がホルモン撹乱作用を有することが明らかになった。

合成香料のように、海洋生態系の高次動物にまで生物濃縮され、現在も汚染の進行が窺える化学物質が見つかる例は、他には多くない。
 ヒトへの汚染拡散や乳幼児へのリスク、さらにホルモン撹乱作用の懸念を考慮すると、一部の合成香料の製造・使用について何らかの制限を設ける必要があると考えられた。


 注:HHCB:1,3,4,6,7,8ヘキサヒドロ4,6,6,7,8,8ヘキサメチルシクロペンタγ2ベンゾピラン。
AHTN:6-アセチル-1,1,2,4,4,7-ヘキサメチルテトラリン

 両物質とも人工麝香(じゃこう)。

高価な天然香料の麝香に似た香りがある。

化粧品や洗剤などに広く使われ、 非常に高い濃度で含まれる香水があることも報告されている。

 注:CAS登録番号とは、化学物質を特定するための番号。CAS番号、CASナンバー、CAS RNとも呼ばれる。


runより:麝香はムスクですね、確かにありふれています。