水田除草剤の環境中残留濃度予測モデルの構築と検証3 | 化学物質過敏症 runのブログ

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図1 多媒体環境動態モデルG-CIEMS の概念図


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多くの農薬の予測を可能にするために、全ての農薬についての情報が入手できる基本情報を整理して、それらの情報から計算するモデルを構築しています。

具体的には、農薬製剤のマニュアルに記載されている使用時期や、毎年出版される農薬製剤の都道府県別出荷量、各都道府県での農作業日程の情報などです。

環境中への農薬原体排出量を計算する方法は3つのステップに分けられます。

1)農薬製剤がいつ使用されるかを予測し、

2)水田中の農薬原体がいつどの程度環境中に排出されるかを予測し、

3)どの場所に排出されるかを予測します。

都道府県別農薬製剤別の日別予測使用量を計算し、各農薬製剤に含まれる農薬原体ごとに水田中の濃度変動予測および環境中への排出量を計算し、各農薬製剤の各農薬原体の各都道府県での日別挙動という膨大な組み合わせの条件全てを計算し、集計し、約3万8千の河川断片と大気メッシュに、環境中への排出量として配分します。

その後、G-CIEMSモデルを用いて計算し、各農薬原体の日別濃度変動の予測値が得られます(図2)


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図2 各河道での予測最大濃度を示した最大濃度マップ (代表的な除草剤4種の例)