アジアの中の日本とごみ処理技術:その3 | 化学物質過敏症 runのブログ

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現在では、し尿だけでなく生活雑排水を合わせて処理し、性能を向上させた(合併処理)浄化槽が標準となっています。

浄化槽は設置すればよいというものではなく、定期的なメンテナンスと清掃が必要で、清掃したごみ(浄化槽汚泥)を処理するし尿処理施設と一体となったシステムです。

分別、準好気性埋立、浄化槽は、アジアという気候風土の中で、日本が独自に開発してきた廃棄物処理技術です。

循環型社会研究プログラムのプロジェクト2「アジア地域に適した都市廃棄物の適正管理技術システムの構築」では、これらをアジアに適した環境保全型の地球温暖化防止技術として、アジア地域に普及させるための取り組みを進めています。

具体的な内容は以降の記事で紹介しますが、欧米や新興国などが入り交じる群雄割拠のアジアの廃棄物処理市場の中で、日本が苦労して開発してきた技術の優位性をはっきりと示すことが目標です。

そして、ひと仕事終えた後に、“色めき立つ”アジア飯を前にして、氷入りのビールをぐいっと飲み干す幸せが、私のもう一つのモティベーションです。

(やまだ まさと、資源循環・廃棄物研究センター
廃棄物適正処理処分研究室長)

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執筆者プロフィール:
ごみの研究を始めてからはや17年目。とにかく現場に出て、興味に惹かれてただ前進するのみでしたが、ここに来てアジアへの協力や震災への対応でこれまで培ってきた知識や技術が使えるようになってきて、おれもやっとプロになれたのかなと思う次第です。


runより:この記事を掲載したのは「し尿」について書いてあるからです。

江戸では農家が肥料として買い取っていたんですね。

ドイツ人が日本のトイレを見て驚きこう言ったそうです。

「何で飲める水で流してるの?」ヨーロッパの水道はそのまま飲めません。

日本にも中水道というトイレに使う水道があると知っている人は少ないと思います、それだけ普及してないんですね。

公共施設、公衆トイレで「この水は飲めません」と表示されていたら中水道だと思って結構です。

し尿ですがさすがにもう肥料には使えないですね、イメージよりも化学物質の出口だからです。

エネルギーにすればいいのにね(´・ω・`)