・2011 年2 月、欧州評議会の携帯電話に関する公聴会に科学的証拠が提出された2011 年に、これは更新された。
表21.1 無線電話(携帯電話とコードレス電話)の使用と神経膠腫、髄膜種、聴
10 EEA は、資金提供源によって結果が強く結びつけられる科学的研究の「資金バイアス」の証拠が増えていることを示した。この観察は薬学、タバコ、鉛、アスベスト、BPA、電磁界からの証拠だけでなく、費用-効果分析と輸送建設計画コスト評価などの他の分野の証拠に基づく。
神経腫のオッズ比(OR)と95%信頼区間(CI)
同側
>10 年潜伏
>10 年潜伏 合計
>1 年潜伏
OR,CI OR,CI OR,CI
神経膠腫(1148 人)
無線電話 ? 2.1(1.6-2.8) 1.3(1.1-1.5)
携帯電話
コードレス電話
2.9(1.8-4.7)
3.8(1.8-3.1)
2.5(1.8-3.3)
1.7(1.1-2.6)
1.3(1.1-1.6)
1.3(1.1-1.6)
髄膜種(916 人)
無線電話 ? 1.4(0.97-2.0) 1.0(0.9-1.2)
携帯電話 1.6(0.9-2.9) 1.4(0.9-2.1) 1.1(0.9-1.3)
コードレス電話 3.0(1.3-7.2) 1.6(0.9-2.8) 1.1(0.9-1.4)
神経膠腫(243 人)
無線電話 ? 2.2(1.3-3.7) 1.5(1.1-2.0)
携帯電話 3.0(1.4-6.2) 2.6(1.5-4.6) 1.7(1.2-2.3)
コードレス電話 2.3(0.6-8.8) 1.0(0.3-2.9) 1.5(1.04-2.0)
注:太字=統計学的に有意。対照群の人数は、神経膠腫の分析で2436 人(生存,死亡対照群)、髄膜種と聴神経腫で2162 人(生存対照群のみ)。
生存している症例と対照だけが携帯・コードレス電話の同側使用の分析に含まれた。
出典:Hardell 等,2006b、2006c、2010、2011a
表21.2 携帯電話を初めて使った年齢が異なる集団での神経膠腫、髄膜種、聴
神経腫のオッズ比(OR)と信頼区間(CI)
神経膠腫
(1148 人)
髄膜腫
(916 人)
聴神経腫
(243 人)
携帯電話
OR, (CI)
1.3(1.1-1.6)
OR, (CI)
1.1(0.9-1.3)
OR, (CI)
1.7(1.2-2.3)
>20 歳 3.1(1.4-6.7) 1.9(0.6-5.6) 5.0(1.5-16)
20-49 歳 1.4(1.1-1.7) 1.3(0.99-1.6) 2.0(1.3-2.9)
≧50 歳 1.3(1.01-1.6) 1.0(0.8-1.3) 1.4(0.9-2.2)
注:太字=統計学的に有意。対照群の人数は、神経膠腫の分析で2436 人(生存,死亡対照群)、髄膜種と聴神経腫で2162 人(生存対照群のみ)。
調整は、年齢、性別、社会経済的条件,診断された年で行った。
神経膠腫の調整も生存状況で行った。
出典:Hardell 等、2006b、2006c、2010、2011a