早期警告からの遅すぎる教訓7 | 化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 電磁波過敏症 シックスクール問題を中心としたブログです

21.7 ハーデル・グループ研究のプール分析
1997~2003 年の期間中に診断された脳腫瘍(神経膠腫、髄膜種、聴神経腫7、表21.1)に関する二つの症例対照研究のプール分析が行われ、悪性腫瘍(Hardell等、2006b)と良性腫瘍(Hardell 等、2006c)の両方について結果が報告された。

この分析は、同一の質問表を両方の研究で使った同じ研究方法だったから可能だった。

この発表で、4 番目の研究での神経膠腫の結果が加えられた(Hardell等、2010、Hardell 等、2011a)。
潜伏期間は、無線電話を初めて使ってから診断されるまで>1~5 年、>5~
10 年、>10 年の3 段階に分けられた。

携帯電話とコードレス電話の両方を使うと、神経膠腫のリスクが全体的に高くなった。

10 年以上の潜伏期間群で最も高くなり、同側側の使用でさらに高くなった。

携帯電話のオッズ比は2.9 倍(95%CI=1.8-4.7)、コードレス電話のオッズ比は3.8 倍(95%CI=1.8-8.1)。最も高いオッズ比は、同様に総体的な無線電話使用について10 年以上の潜伏期間を持つグループで見られた。
表21.1 は、髄膜種について同じ分析結果を示す(対象人数916 人)。

リスク増加に一定のパターンはなかったが、最も高いリスクは10 年以上の潜伏期間を持つ携帯電話の同側被曝で見られた。

オッズ比は1.6 倍(95%CI=0.9-2.9)。潜伏期間が10 年以上でコードレス電話を同側で使用することもリスクを増やし、オッズ比は3.0 倍(95%CI=1.3-7.2 だった)。
聴神経腫について(対象人数243 人)、無線電話の使用は10 年以上の潜伏期間でオッズ比が2.2 倍(95%CI=1.3-3.7)だった。

携帯電話とコードレス電話の両方について、同側使用は反対側の使用よりもリスクを高めた。