・兵庫県HPより
http://web.pref.hyogo.jp/hw12/hw12_000000090.html
更新日:2012年1月16日
電磁波に関する健康不安に関して
ここでは、電磁波による健康不安に関して、WHO(世界保健機構)や国の知見等をご説明します。
○電磁波は、こうして生まれます。
金属などの導体に電流が流れると、そのまわりに磁界が発生します。
電流の向きが変わると、磁界の強さが変わり、それにより新たに電界が発生し、また新たに磁界が発生します。
このように、電界と磁界が交互に発生しながら空間を伝わっていく波のことを「電磁波」といい、光と同じ速さ(秒速30万km)で進みます。
○電磁波には、波の性質があります。
波が一秒間に振動する回数を「周波数」といい、Hz(ヘルツ)という単位が用いられます。
例えば、1秒間に300万回振動する電磁波の周波数は3M(メガ)Hzです。
波の山(谷)から次の山(谷)までの長さのことを「波長」といいます。
波長は周波数と反比例の関係にあり、周波数が高くなると波長は短くなります。
○電磁波は、電離放射線と非電離放射線に分けられます。
電磁波は周波数によって性質が異なり、大きく「電離放射線」と「非電離放射線」の2種類に分けられます。
「電離放射線」は、通常、放射線と呼ばれ、病気の診断・治療などに使われているX(エックス)線やγ(ガンマ)線がこれに含まれます。
電離放射線は周波数が非常に高く、高いエネルギーを持つことから、原子や分子から電子をはぎとる作用(電離作用)を引き起こします。
電離放射線よりも周波数が低く、電離作用を引き起こさない電磁波は「非電離放射線」と呼ばれます。
これには、さまざまな色に見える光(可視光線)や、あたると暖かく感じる赤外線、通信や放送に用いられる電波が含まれます。
紫外線は電離放射線と非電離放射線の境界にあり、そのうち周波数の高いものは、電離作用を引き起こします。
近年、関心が高まっている携帯電話等の電波や送電線からの電磁波(超低周波)についてご説明します。
○電波は電磁波の一種です。
電磁波のうち周波数が3T(テラ)Hz以下のものを「電波」といい、わが国の電波法に規定されています。(T:10の12乗=兆)
電波は通信や放送だけでなく、GPS気象レーダー、電子レンジ、ワイヤレスICカードシステムなど、さまざまな用途に使われています。