マツクイムシ虫防除空中散布問題:スミチオン3 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・1。スミチオンの空中散布による汚染
1)空中散布によるスミチオンの飛散
空中散布によりスミチオンが3-4kmも飛散し、またスミチオンは散布後6時間以上空気中に漂っている。
奈良県衛生研究所の岡田他(1979) は松くい虫防除の際のスミチオンの飛散を調べた。

樹高10 m からスミチオン乳剤・MEP50 を20 倍に薄めたものを1 ヘクタールあたり60 リットル散布した場合、隣接地はもちろん、1.5-3 km 離れた奈良市内にもスミチオンが飛散しており、また空気中に浮遊しているスミチオンも6 時間もの間あまり減少しない。

この間に猛毒として知られているスミオキソンが光によってスミチオンからできることが報告されています。
静岡県衛生研究所の山本他(1980) もスミチオンが4 km も飛散し、午前中に散布したのに、午後になってもスミチオンの落下が続いており「薬剤は予想以、 上に広範囲かつ長時間にわたって空中を漂うことが確認された」と報告している。
Ecobison (1982) によるとカナダの経験では空中散布後、散布地域に落下するスミチオンは40 % で60%は飛散するという。
三方原地区では松林に沿って学校や民家があります。

松林中では空中散布後、非常に高濃度のスミチオンが空中に存在することが報告されています。

松林に接した地区では松林よりは少ないと思われるが、相当高濃度のスミチオンが空中に浮遊していることが想像できます。
奈良県 スミチオンの落下量 μg/m2(空気中の量、μg/m3)
地点距離1975年1976年1977年
手向山0 86 (2) 169 (8) 1790 (5)
県庁1.5 km 3 (0.3 ) 5.7 (0.3 )
気象台1.5 4.1 (0.7) 1.4 (0.03)
教育大1.5 3.2 (0.4) 3.1 (0.2)
興福寺1.5 1.4 (0.2)
衛生研究所3.0 0.5 0.4 (ND) 0.8(0.02)
[静岡県](μg/m2)
距離(km) l979年5月22日6月5日
午前午後午前午後
0* 12 704 4 *この位置は散布場所から
0.5 10 9 6 離れれたなぎさです。
1 13 11 痕跡
2 12 1 -
3 - - 痕跡-
4 16 - 痕跡-
空中散布後の松林中のスミチオン濃度(スミバイン普及会、1983)
時間 濃度μg/m3
直後190-30 この後も数時間検出されている
5 分後60
15分後1050-20 比較のため「4 。乳児、子供・
30分後650-20 ・・・」をを見よ。
三方原での飛散調査
1984年の調査
私達の調査では三方原地区の初生小学校の校庭 1 m3から38000μg
という異常に多量のスミチオンが検出されており、また幼稚園などにも飛散しているのが認められました。
第二回目の空中散布散布時には、浜松市も初生小学校で飛散調査をしました。

不思議な事に校庭に接する松林には散布しませんでした。
またこの日は散布後間もなく雨がふってきました。