マツクイムシ虫防除空中散布問題:スミチオン2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・はじめに
松枯れが社会問題化して以来、松枯れの原因が「松くい虫」であるとして、スミチオン等の農薬の空中散布が強力に行われてきました。

しかし、松枯れの原因は空中散布推進論者が言うような「マツノマダラカミキリ-マツノザイセンチュウ」というような単純なものではなく、松を取り巻く環境の変化をも考えなければならないとされています。
空中散布自体の有効性にも疑問が多く、空中散布を推進している人々の間でさえも、「はっきりした有効性は認められない」と言われています。

そして最近は空中散布のみに頼るのではなく、枯れ松の除去、松枯れに抵抗性のある松の植樹、松以外の樹への植え替え等の総合的な対策を取らなければならないと言っています。
松の保存の問題以外に、空中散布が人間や自然に大きな影響を与えることが問題になっています。

各地の研究機関では空中散布によりスミチオンが4 km 以上飛び散ること、呼吸する空気の中に長時間漂うこと、河川、井戸、水道などを汚染すること、また1年以上もの長期間残留していること等を報告しています。
空中散布は、通常の場合、人家、学校、病院、道路等を避けて行うことになっており、人体や自然に対する比較的微量のスミチオンの影響が問題になっています。

しかし、浜松市、とくに三方原地区では微量の農薬が飛散してくるばかりでなく、松林に接して学校、人家、病院等があり、人の住む場所に直接に散布していると言ってもよいほどの高度のスミチオンによる汚染がおこっています。

このため三方原地区では微量農薬の生活環境に対する影響の問題とともに、命にもかかわる中毒事故が発生する危険さえ考えなければならなくなっています。

また空中散布は山本(1980) が「1978年には散布経路を誤り散布区域外に位置する小池への直接飛散が考えられたので調査したところ、散布当日には高濃度のスミチオンが検出された・・・」と報告されているように、時には予定外の場所に散布している実績があり、また今後も起こる可能性がある。
スミチオンを売る側のスミパイン普及会(1983) でさえも「農薬の安全性は薬剤そのものの性質と、使用量、使用方法等で定まる。

現在は安全性が使用量、使用方法を考慮せずに、そのものの性質だけで論じられている傾向がある。

適正な使用方法を抜きにしては、安全性を保証するのは不可能である」と言っています。現在三方原で行われている散布方法は安全なのでしょうか。
以下のデーターは短い間に集めたもので、まだ不充分なものですが、まとめながら空中散布が、非常に危険なものであることを改めて感じております。

この冊子がよりよい松枯れ対策の推進と住民の健康を守
る一助となれば幸いです。