危険な道 :第1章:問題の性質5 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・歴史的教訓
これらのことに関する私たちの現在の理解を歴史的流れの中で考えることは、通常、練習問題として価値がある。

既知の神経毒物に関する「安全閾値」と考えられたものが、科学的知識の進歩に伴い絶えず下方に修正されてきたことを歴史的記録ははっきりと示している。

例えば、血中鉛の「安全」レベルは 1960 年に60 μ g/dl と設定された。

影響を受けやすい決定的な窓の間に低レベル被ばくによる神経発達影響が明らかになった1990 年に、この値は10 μg/dlに見直された。

現在、私たちは神経発達影響がさらに低い被ばくレベルでさえ起こることを知っており、多くの神経毒物学者は、発達中の脳に影響しない被ばくは、どんなに小さくとも、存在しないと信じている。
この新しい情報で鉛の毒性閾値を更新することは、鉛被ばくにより影響を受けた人に数百万人の子共を付け加えることになるだろう(現在認識されている百万人に)。同様に過去 30 年に渡って水銀被ばくによる害の知られていた閾値も容赦なく下がった。

最近の研究は、鉛と同じく、水銀にはそれ以下では悪影響が起こらないという閾値がないことを示している。
これらの観察は、多くの子供が障害を受けた後にのみ結果として古いものとなる「毒性閾値」まで被ばくを許している現行規制制度に関する深刻な疑問を浮き彫りにする。

もし発達中の脳を守りたいのなら、水銀で汚染された食品を避けるために必要な歩みをしなければならないと結論する前に、本当に知る必要のあるものは何だろうか?
一部の神経機能尺度の小さな変化の意味は個人と集団で異なるという認識も重要である。例えば、鉛に関連した IQ や他の神経行動指標の変化は個人を基準にした場合比較的小さいが、集団レベルでの影響は幅広く波及する非常に重大なものである。

2億 6 千万の人口中で平均 IQ で 5 点の減少は、機能的に障害のある人の数を 50%以上(IQ70 以下の人)、600 万人から 940 万人に増やし、同時に才能のある人数を50%以上(IQ130 以上の人)、600 万人から 240万人に減らすだろう。

全体としての集団内で、この変化は特殊教育とサービスの必要を増し、知的能力を大きく低下させると、言い換えることができる。
害の証明された閾値は知識が蓄積するに連れ減少する傾向である。

この図は、一つの神経毒物、水銀の経口を示す。
水銀の発達神経毒性の科学的理解は、1972 年イラクの水銀中毒流行の研究で始まった。
当時、出生時に重度に遅滞した幼児に関する報告は、34 μg/kg/日より大きい水銀被ばくの明瞭な毒性閾値を突きとめた(これは出生時の重度1 , 2。の遅滞に対する「無影響レベル」あるいは NOEL と思われた。)しかし、2 、 3 年内により少ないレベルの水銀に出生前に被ばくした多くの子供が、幼児期に外見的に「正常な」発達であるにもかかわらず、歩いたり話したりする学習で遅れていたことが、明らかになった。

その後、様々な集団3に関する様々な研究が、神経機能のますます敏感な尺度とよりよい統計的方法を用いることによって、水銀の影響に関する次第により低い閾値を4 , 5 , 6 , 7 , 8 , 9 , 1 0 , 1 1 , 1 確立した0.85 2。大規模な、最近の研究は、μ g/kg/日より低い出生前被ばくで生じる、言語や記憶。

注意集中の欠陥を突きとめている

このレベルは、イラクでの流行で最初に観察で突きとめられた毒性閾値の 3%より低い。

しかし、言語と記憶/注意集中に関する[見分けることができる油断のならない影響」の存在は、0.85 mg/kg/日のこの低レベル以下でさえ気づかれており、神経毒性に関1 3する認識されている閾値は研究方法が改善するにつれ低下を続けることを示している。
グラフ中の黒い四角は、悪い神経発達結果と関連する出生前水銀被ばくを示す。

黒い三角は、人間の水銀被ばくに対する世界保健機構(WHO)とEPA・ 毒 物 疾 病 登 録 局(ATSDR)が勧告した限度を示す。

FDA が出した基準は人間ではなく魚中の水銀レベルを規制することに、注意すべきである。

結果として、どの位多く、そのくらいの頻度で魚を食べるか、そして消費する魚の水銀レベルに依存して、様々な被ばくが FDA 規制限度内で生じるだろう。

示された被ばくは、最も魚を多く食べる(100 g/日、97パーセンタイル) の許可限度に汚染1 4 FDAされていた魚を食べた、60 kgの女性のものである。

このワーストケースのシナリオで、女性は 1.65 μ g/kg/日、あるいは EPA の勧告安全限度の約16.5倍に被ばくする。

注:注1)水銀の神経発達影響に関する研究は、食品調査よりより正確な被ばく指標であるため、一般に被ばくのマーカーとして毛髪や血液レベルを一般に用いている。

しかし、健康に基づく指針は食品被ばく勧告限度として表現されている。

研究感のデータを比較する目的と、規制指針と影響レベルを比較するために、水銀の毛髪と血中レベルによって示された指標を、ほぼ匹敵する食品被ばくに変換した

。食品摂取と毛髪と血中水銀レベルとの定量的関係はATSDR の水銀の毒物学的概要 ATSDR Toxicological Profile forMercury に記述されている 。2)影響が観察された 15被ばく範囲を突きとめた研究結果は、範囲の中点で示されている。

県境方法の違いのため、結果は研究官を厳密に比較できず、ここで時間を超えた一般的傾向を主に指示するために示す。


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