危険な道 :第1章:問題の性質4 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・この報告のまとめ方
次の数章で、幾つかの分野の交わるところをレビューする。

脳の発達の間に展開する緊密に組織化され、込み入った過程の段階的波及を考察する。その多くは環境要因によるかく乱に影響を受けやすい。

発達障害の範囲と一般人の健康への影響・遺伝や遺伝-環境相互作用を含む多要因性の起源について知られていることを、私たちは考察する。

特定の神経毒化学物質被ばくと子供の発達や動物試験で現れた特徴との間に証明された関連をレビューする。

他に、一部の神経毒性化学物質に対する広汎な被ばくの証拠を示し、影響を受けやすい集団を守るために健康影響に関して適切な試験を命じない規制者の怠慢を特記する。

また、発達神経毒影響は単なる潜在的脅威ではなく、一部の化学物質について、影響が一般に出会う被ばくレベルで生じることを示す。

最後に、付録で報告全体で注意を向けた臨床症候群の要約を提供する。

注意
多数の相互作用している原因を伴う条件を考慮する場合ほとんどがそうであるように、特定の子供の神経発達障害の原因を知ることは非常に困難である。

例えば、鉛レベル上昇のようなリスク要因を突きとめた研究の多くは、個人の研究よりも疫学に基礎をおいている場合特に当てはまる。

しかし、集団全体で子どもの発達中の鉛レベル上昇は認識を障害し行動を変えると確実に結論できるが、特定の子供で鉛被ばくのためにこれらの機能が障害を受けたという程度を確実に言うことは決してできない。

このことは、認識と行動は遺伝や社会・物理的環境要因の複雑な相互作用の結果であるためである。

これらの相互作用は単一の個人で実際に詳しく分かることはほとんどなく、特定の人で特定の結果を一つの要因あるいは別の要因のせいにする誘惑に駆られるが、そのような結論は滅多に出せない。
むしろ、私たちは、集団に基づいた利用できる情報から由来することを学び、可能な場合常に潜在的に危険な被ばくを防止し、個々人で原因を割り当てる私たちの能力の限界を受け入れなければならない。
障害が検出された後の治療の良い点に関して私たちが知るところは限られている。
例えば、低レベルの鉛被ばくは脳の発達に影響することを知っているが、キレート療法によって高い鉛レベルを下げることによる個々の子供の利益の程度を予測することは困難である

。しかし、進行中の被ばくを除去することを計画した環境改善は明らかに合理的な最初の段階である。
この報告は重要な研究を要約し説明することを意図しており、その多くは一般人にほとんど知られていない。

既知の又は推定されている・潜在的な神経毒物被ばくを慎重に避けることの利点は明らかに意味がある。

しかし、治療医学に対するこれらの発見が意味することは、私たちが取り組んではいない別の複雑な問題である。