司会:事前質問からの質問。電磁波過敏症の割合は1.2%から10%と言われるが?
大久保:年々数字は変わってきている。スウェーデンはVDTによる過敏症から始まっている。
定義によって数値は変わる。
1.2%というのは携帯電話に関する過敏症の数字であろう。
司会:講演の中で、電磁波過敏症は診断名としては未認可とあった。
なぜか?
宇川:診断名と症状名とは異なる。
電磁波過敏症はdisease(疾患)にはなっていない。
司会:電磁波過敏症はどのような周波数の電磁波が関係しているのか?
坂部:50Hzの低周波磁界、携帯電話の電波があり、そのように訴える人はいるが、診断は現実には困難。
北里大学には各地で「お手上げ」になり、紹介されてくる例がある。
すべて自己申告でしかない、これが現実的な対応である。
化学物質過敏症で経験した例であるが、引っ越してからふらつくようになった中年の女性の場合、神経内科で見てもらったら脳腫瘍がみつかった。
引越しのタイミングでたまたま症状が出た。症状に隠れた重篤な疾病がある場合もある。
司会:日本子孫基金が北里大学と共同で電磁波を感知するか、脳の血流の変化を調べる研究を行った。
電磁波過敏症の人に変化が見られたと報告。
2重盲検法で行ったのか?査読付き学術論文として刊行したのか?
坂部;かなり前のPilot研究であった。
2重盲検法で行った。
この研究は電磁波過敏症を決定づけたものではない。
H17年の厚労省の委託研究でシックハウスに関する研究報告の中で、電磁波過敏症に関して3-4頁記述した。
子孫基金で記事にしたので、学術論文にはしていない。
runより:子孫基金で記事にしたから学術論文にはしていない・・・。
それはいいとして「電磁波過敏症を決定づけたものではない」でしょうけど変化があった事実はどうすんの?