平成23 年度 環境省請負業務結果報告書12 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・○ ガイドラインの最新の状況
ICNIRP は、電磁界の健康影響に関する世界中の研究動向を精査して、ガイドラインの根拠や限度値の見直しが必要かどうかの検討を継続的に行っています。
静磁界については、ICNIRP は2009 年(平成21 年)にガイドラインを改訂しました42。

このガイドラインのばく露限度値43を表7 に示します。


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100kHz までの電磁界(超低周波及び中間周波)については、前述のとおり、ICNIRP は2010 年(平成22 年)にガイドラインを改訂しました。
100kHz を超える電磁界(中間周波及び高周波)については、ガイドラインの改訂はWHO による健康リスク評価の完了後となるため、現時点では時期は未定です。

なお、ICNIRP は2009 年(平成21 年)に、次のような見解を示しています44。
1998 年(平成10 年)のガイドライン以降に公表された科学論文は、基本制限以下での影響についての証拠を何ら提示していないので、高周波電磁界へのばく露制限に関するガイダンスを今すぐ改訂する必要性はありません。
42 ICNIRP、「静磁界のばく露限度値に関するガイドライン」(2009 年)
http://www.icnirp.de/documents/statgdljap.pdf
43 このガイドラインでは、ばく露制限は「ばく露限度値」で示されており、「基本制限」や「参考レベル」とい
う用語は用いられていません。
44 ICNIRP、「『時間変化する電界、磁界及び電磁界によるばく露を制限するためのガイドライン(300GHz まで)』に対するICNIRP の声明」(ICNIRP Statement on the “Guidelines forlimiting exposure to time-varying electric, magnetic,and electromagnetic fields (up to 300 GHz)”. Health Phys 2009;97(3):257-258.)(2009 年(平成21 年))
http://www.icnirp.de/documents/StatementEMF.pdf