・■カナダ統計局 健康報告書 2010年8月
2007年-2009年 カナダ健康指標調査による新たなデータは、6歳から79歳までのカナダ人の全員(100%)が検出可能な濃度の鉛を血中に持っており、91%のカナダ人が検出可能な濃度のビスフェノールA(BPA)を尿中に持っていることを示してます。
これらはカナダ人の全国的代表サンプルからのバイオモニタリング・データを収集したものです。
調査における身体の検査要素の一部として、血液及び尿サンプルが収集され、慢性病、伝染病、栄養バイオマーカー、一般的健康、及び広範な環境化学物質及びその代謝物について分析が行なわれました。血中の鉛と尿中のBPAは測定された環境化学物質の一部です(以下 鉛については省略)。
カナダ健康指標調査は今回初めて、BPAへの曝露を国家レベルで調査しました。尿中のBPAに対してカナダには現在、指針値はありません。
2007年-2009年には、6歳~79歳の年齢のカナダ人の(尿中のクレアチニン濃度によるBPA標準化の結果)、尿中BPA濃度は6歳~79歳では平均1.40 μg/g でした。6歳~11歳の子どもたちは、他の年齢グループに比べて、著しく高い平均BPA濃度(2,00 μg/g )でした。
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「中間とりまとめ」を読んでの感想は、現行のTDI 50μg/kg体重/日でだいじょうぶとの結論を出さなくてよかったということです。
従来安全であるとしてきた用量よりも低い用量で、何らかの影響がある可能性があるとされた結論を評価したいと思います。
今後の動きを、注視していきたいと思います。(安間節子)
注: 厚労省ウェブサイト/ビスフェノールAについてQ&A から抜粋
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kigu/topics/080707-1.html