肩こりと頭痛3 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・C.症候性神経痛

肩こりの強い人が、片一方の目の奥に突き刺されるような強い痛みを感じることがあります。

ひどくなると眼球が飛び出すのではないかと思うほど強く痛みます。

この原因としては三叉神経第1枝(眼神経)や三叉神経第2枝(上顎神経)から分かれた神経が眼窩(眼のくぼみ)の上下を走っていて、それらの神経が眼輪筋の収縮によって刺激されるためと考えられます(症候性三叉神経痛)。

肩こりの強い人は目の奥の痛みまではいかなくても、目の疲れ、いつも眠たい感じ、目頭が重いと訴えることがしばしばあります。

これらの症状は目の周囲を走っている眼輪筋そのものの緊張(こり)と関係深いと考えられます。

また左右どちらか一方の後頭部に一瞬ビリッと電気が走るような痛み(後頭神経痛)を生じることがあります。

後頭部には第二頚髄から出た大後頭神経が走っています。

頭髪の生え際のところで首すじのこりが原因で神経が刺激されると、神経痛を生じたり頭髪をさわるとビリビリする感じを生じます。

神経痛ではありませんが、肩こりが強いとき、歯が浮いたように感じることがあります。

これも下あごから歯肉にかけて走る三叉神経第3枝(下顎神経)の枝が刺激される結果と考えられます。

神経がしびれると浮いたように感じるのは、長時間正座した後に足がしびれてむくむように感じることからも推測できます。

本来の三叉神経痛は肩こりで起こるものとは異なるため、混同しないように注意しなければなりません。

本来の三叉神経痛では顔を洗ったり、ものを咬んだり冷たい風に吹かれた時に、発作的に数秒間から数分間、電気が走るような激烈な痛みを生じるものです。

三叉神経痛に対して最近では脳外科的な治療の行われることがあります。