経皮毒とは何か4 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・経皮吸収とは

経皮毒のように皮膚から体外の物質を吸収することを「経皮吸収」といいます。

以前は皮膚から物質が吸収されるようなことはほぼないと考えられていたようですが、最近では物質によって皮膚から吸収されやすいものがあるということがわかっています。

経皮吸収の特徴は一度吸収されると排出しにくいという点です。

口から吸収する経口吸収に比べると、経口吸収が90%ほどの毒素を排出するのに対して、経皮吸収の場合は10%程度といわれています。


皮膚の部位による経皮毒の吸収率の違い

経皮毒に関わる経皮吸収は皮膚の部位によって吸収率が大きく異なります。

これは場所によって皮膚の厚さが違うためです。

かかとや手のひらのような場所は外部との接触が多いために皮膚が厚くなっています。

それに対して性器のように隠れた部分の皮膚は薄くなります。

当然、経皮毒の影響は皮膚が薄いほど大きくなります。

腕の部分を1とした場合の体のそれぞれの部分での吸収率をまとめましたので、参考にしてください。

( )内が吸収率です。


経皮毒など体の各部分の吸収率

足のうら(0.14) 足くび(0.42) 手のひら(0.83) 背中(1.7)
頭皮(3.5) わきの下(3.6) くび(6.0) ほお(13.0) 性器(42.0)

経口吸収とは

経皮毒は皮膚から吸収される経皮吸収と大きく関わっていますが、体外の物質が体内に吸収されるものには経皮吸収以外にも「経口吸収」と「経皮性吸収」があります。

経口吸収とは口からものを吸収することを指します。

経皮吸収と違って経口吸収の場合は、経皮毒性のある化学物質を吸収したとしても分解して排出できる場合が多い点です。

これは、もともと人間の体が食べ物をはじめとする体外のものを口から吸収するようにできているためで、経口吸収の場合は毒性の高いものを排出するさまざまな機能が本来備わっているのだといえます。

経皮毒性物質のような有害物質を90%以上分解するという肝臓や嘔吐、下痢などは、その毒素排出機能といえるでしょう。