・経皮毒と石けん(ハンドソープ)
外から帰ってきたらすぐに石けんで洗いなさいとよく言われたものですが、実はこの石けん(ハンドソープ)も経皮毒に関わる成分が含まれています。
特に石けんの場合は、日常的に使用する頻度が多いと思いますので注意が必要です。
石鹸の中には、汚れを落としやすくする効果のために、合成界面活性剤の濃度を高くしているものがあります。
合成海面活性剤は前述したように、油分を含む汚れを洗い流しやすくするために使用されます。ただし、その分お肌への負担が大きくなり、炎症を起こす場合もでてきます。
また石けん(ハンドソープ)には、保湿剤・防腐剤・香料なども含まれている場合が多いので、その場合は経皮毒性のある化学物質を含んでいないかどうかに注意しましょう。
石けん(ハンドソープ)成分の有害物質(経皮毒成分含む)
ここでは石けん(ハンドソープ)によく使用される経皮毒性化学物質を含む有害化学物質を一覧にまとめましたので、参考にしてください。
【経皮毒性成分】 【用途・作用】
エデト酸塩 用途:保存剤、金属イオン封鎖剤
作用:アレルギー作用、血圧降下、腎臓障害、染色体異常
黄色203 用途:着色料
作用:発がん性
香料 用途:着香料
作用:アレルギー作用
経皮毒と化粧品
化粧品は、ほとんどの女性が日常的に使用しているものですね。
ただ、その化粧品も効果を出すために、様々な化学物質が使われており、中には経皮毒性のある成分も含まれている化粧品もあります。
例えば、クレンジングなどの界面活性剤や保湿剤、防腐剤、酸化防止剤、発泡剤などの成分は市販されている化粧品によく含まれている成分ですが、これらには経皮毒性のある化学物質が使われている場合があります。
ヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿効果によく使われる成分だと分子量が大きいために、そのほとんどが皮膚の表面に残り、体内に入り込むものは少ないのですが、経皮毒性化学物質の場合は分子量が小さいため皮膚から体内に簡単に入り込んでしまいます。
また化粧品の場合は、皮膚に直接塗って使用しますので経皮毒の影響を受けやすく、十分な注意が必要です