WHO ファクトシート電磁界と公衆衛生 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・出典:WHO HPより
http://www.who.int/peh-emf/publications/facts/factsheets/en/index.html
http://www.who.int/peh-emf/publications/facts/FS193_June2011_Japanese.pdf
WHO ファクトシート193
2011 年6 月
電磁界と公衆衛生
携帯電話
要点
 携帯電話は至るところで使用されており、世界中の加入件数は46 億と推定されています。
 国際がん研究機関により、携帯電話が発生する電磁界は「ヒトに対して発がん性があるかも知れない」に分類されています。
 携帯電話使用の潜在的な長期的影響をより完全に評価するための研究が進行中です。
 WHO は、2012 年までに、無線周波電磁界ばく露による健康影響に関する全ての研究について公式のリスク評価を実施する予定です。
移動式または携帯式電話は今や、現代の情報通信になくてはならないものの一部です。

多くの国において、人口の半数以上が携帯電話を使用しており、その市場は急速に成長しています。
2009 年末の時点で、世界中の加入件数は46 億と推定されています。

世界の地域によっては、携帯電話は最も信頼のできるもの、または唯一の利用可能な電話です。
非常に多くの人々が携帯電話を使用していることを考えれば、潜在的な公衆衛生上の影響を調査し、理解し、監視することは重要です。
携帯電話は、基地局と呼ばれる固定アンテナの通信網を通して電波を送信することにより通信を行います。

無線周波(RF)の電波は電磁界で、エックス線またはガンマ線のような電離放射線とは異なり、人体内で化学的結合を切断したり、イオン化を起こすことはできません。

ばく露レベル
携帯電話は、低出力のRF 送信機で、ピーク電力範囲0.1-2W、周波数範囲450-2700 メガヘルツで動作しています。

端末機は電源が入っている時にのみRF 電力の送信を行います。RF 電力(したがって、使用者のRF ばく露)は、端末機からの距離の増加に伴い、急速に低下します。

このため、身体から30-40cm 離して携帯電話を使用している状態-例えば、携帯メールやインターネットへのアクセスを行う場合、または“ハンズフリー”機器を利用している場合-の人では、頭部に向けて端末機を保持している人より、RF ばく露は非常に低くなります。
通話中に携帯電話を頭部や身体から離しておける“ハンズフリー”機器を利用することに加えて、通話の回数と長さを制限することによってもばく露は減らせます。

受信状態の良好な地域内で電話を使用した場合も、より低い電力での送信が可能になるためにばく露が小さくなります。
RF 電磁界ばく露低減用に売られている機器の使用に効果があることは示されていません。
携帯電話は病院内や航空機内ではたいてい禁止されています。

その理由は、RF 信号がある種の医用電子機器や航空機のナビゲーションシステムと干渉する可能性があるからです。
何らかの健康影響はあるのでしょうか?
携帯電話が潜在的な健康リスクをもたらすどうかを評価するために、これまで20 年以上にわたって多数の研究が行われてきました。

今日まで、携帯電話使用を原因とするいかなる健康影響も確立されていません。