・「夢の21世紀」は電磁波だらけわが家できる予防対策?
前出の電磁波問題市民研究会事務局長さんは、パソコンや家電品についても「これだけ統計的に有害と見られるデータが集まっているのだから、市民の側も「予防原則」で臨んでほしい」と呼びかけます。
たとえば中古パソコンは、電磁波の漏洩基準が甘いので使うべきではありません。
最新機種でも、家電品と連動したリ無線でインターネットできる「ブルートゥース」という技術に、電子レンジとほとんど同じ2.4ギガヘルツのマイクロ波が使われています。
キッチンでは「火を使わない」と評判の電磁調理器がとくに問題です。
周波数は20~30キロヘルツと、電子レンジとは異なる原理で加熱するのですが、最大で1800ミリガウス、通常の調理する位置で約30ミリガウスもの電磁波が発生しています。
電子レンジを含め、これらの調理器具は使わないほうが賢明です。
ほかにも、家電品ではこまめにプラグを抜く、使用時間を減らすなどの工夫が必要です。
電磁波対策が比較的進んでいるヨーロッパの家電品を買うという選択肢もあります。
EUでは1996年の「EMC指令」によって厳しい電磁波規制が導入されていて、掃除機などこれら「CEマーク」の付いた家電品が、日本でも低電磁波商品として販売されています。
これからの日本の家電各社には「高性能」や「新生活」だけではなく、何よりも電磁波対策を求めたいものです。
私たちも家電品を購入したり買い換える際には、電磁波の害がより少ない製品を応援していきたいものです。
日本の住宅の電磁波対策は遅れている!
日本の住宅では、クモの巣状に家屋を包むように電気が配線されていることが大きな問題」と語るのは、「日本パウビオロギー研究所」の代表。
改築・新築できないまでも、せめて家電品にアースをする、コードレスホンやリモコンを使わない、などの対策を徹底したいものです。
地磁気の影響も無視できません。
地磁気は、電磁波と異なる静磁場で、一般には人体に無害とされていますが、場所によっては自然界に存在する電磁波と相乗作用がはたらき、思わぬ悪影響を人体に与えかねません。
中国で風水などが発達したのも、古代人がそのような現象を知っていたためとも考えられます。