・ところが、実際の被曝量はもっと高いと指摘する報告書があります。
カリフォルニアでは健康影響を懸念する住民が増えたため、カリフォルニア州議会議員はカリフォルニア科学技術評議会(CCST)に対して、スマートメーターの評価を行うよう要請しました。
CCSTが今年4月に発表した最終報告では、約30cmの距離で180μW/?(出力1W、作動サイクル50%の場合)と発表されました。
これはPG&E社の見積もりの約20倍、バイオイニシアティブ勧告値の1800倍です。
スマートメーターから30フィート(約9m)離れれば電力密度は0.2μW/?、100フィート(約30m)離れれば0.018μW/?になるとも書かれていますが、日本で同じような被曝状況だった場合、自宅や隣家のスマートメーターからこれだけ離れるのはかなり難しいでしょう。
今年1月には、バイオイニシアティブ・ワーキンググループのメンバーでもある、シンディ・セイジさんが主催するセイジ・アソシエイツが、スマートメーターの評価報告書(以下、「セイジ報告」)を発表しています。
コンクリートやステンレスなどの建材が在って電波の反射係数が高くなる場合、メーターの作動サイクルが異なる場合などを考慮して、詳細な計算を行ないました。
さらに、メーターが1台の場合と、複数設置された場合、コレクターメーターが設置された場合も想定しています。
コレクターメーターは、通常のスマートメーターが使用する電波のほかに、824MHzの電波で近隣のスマートメーター(500?5000戸)と通信を行なって情報を集めて送信するので、設置された家は被曝量が増えます。