痛み3 | 化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 電磁波過敏症 シックスクール問題を中心としたブログです

・1.痛みの悪循環
 痛みの侵害刺激が、侵害受容器を刺激し、細胞膜のNa+透過性が上昇し、脱分極により、起動電位
が発生する。

起動電位が。閾膜電位以上になると、インパルス(活動電位)が発生する。そのインパルスが、脊髄後角に伝導されると、交感神経節を介して、筋肉や血管が収縮して、局所が乏血状態になり、組織の酸素が欠乏して、発痛物質が産生される。

この発痛物質が、侵害受容器を刺激するので、痛みの悪循環が起こる。
 内因性発痛物質としては、乳酸、カリウムイオン(K+)、水素イオン(H+)、プロスタグランジ
ンE2(PGE2)、プロスタグランジンI2((PGI2)、ヒスタミン、セロトニン、ブラジキニン、補体、ATPなどが知られている(注2)。

(注2:乳酸は、嫌気的解糖時に生成される。

PGE2は、炎症時に、マクロファージから産生されるIL-1βが、線維芽細胞や滑膜細胞などに働いて、産生される。

ヒスタミンは、炎症時に、白血球(肥満細胞など)から遊離される。セロトニンは、血小板や肥満細胞から放出される。
 ビタミンB1不足は、乳酸が蓄積しやすくなり、神経痛を悪化させると考えられる。

糖分(グルコースを含む砂糖)、肉(アラキドン酸)、油脂(リノール酸)が多い食餌は、PGE2の産生を増加させて、神経痛などを悪化させると考えられる。)


外傷などに際して、侵害された神経終末が刺激されて痛みが伝導される。

神経終末からは、神経ペプチドが放出され、毛細血管が拡張し(CGRP等)、血管透過性が亢進し(SP等)、浮腫が生じる
 侵害された血管から、血漿や血小板が、血管外に漏出し、血液凝固により、ブラジキニンが生成
され、血小板凝集により、セロトニンが生成され、組織の肥満細胞から、ヒスタミンが放出され、発痛させる。
 侵害(障害)された細胞から、カリウムイオン(K+)、水素イオン(H+)、ATPが放出され、発通
させる。
 プロスタグランジンE2(PGE2)も、侵害(障害)された細胞から生成されるが、プロスタグラン
ジンE2(PGE2)自身には、発痛作用がなく、ブラジキニンなどの発痛物質に対する神経細胞の感受性を高め、ブラキニンなどに痛み刺激を増強させる(発痛増強作用)。