通話しなければいいのか?電車内携帯の電磁波問題 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・「出典」ガウスネットワーク
http://www.gsn.jp/index.htm
・通話しなければいいのか?電車内携帯の電磁波問題

【電車の中の携帯電話使用について、東北大学大学院理学研究科の本堂毅助手が離れた場所でも電磁波強度が反射により強くなることを「携帯電話による公衆被曝をめぐって」と題し、述べられている(日本物理学会誌Vol,58, No.6,2003)。

英のBBC放送で2002年5月1日付けの報道がされ、日本ではこれに続き6月3日朝日新聞夕刊に「携帯電話、電源オンで、通勤電車に電磁波充満?」という見出しの記事になったもの(がうす通信55号)。

論文から難しい計算式などを除いて、概要をまとめさせていただいた。】

携帯電話が通勤電車の中で使用されたというような状況で、その現実的な被曝強度についての物理的研究は少ない。

最悪条件での見積もりも必要になる。

十分多数の状況を想定し、慎重に一般的な結論を導くことが必要だ。

しかし、携帯電話の使用は、一般に電磁波に関する知識を持たない不特定多数の市民の気まぐれな行動によるから、この予測は極めて難しくなる。

意外な状況で、例えば朝の中央快速が事故で途中停車した場合などでも、集中的な利用が起こる。

一車両内にある携帯電話の電波の総出力は、気がついてみれば、CS放送の人工衛星からの出力(数十ワット)をも超えうる状況なのだ。

 郵政省が医用電子機器への問題に関する公的指針の根拠とした「携帯電話端末等の使用に関する調査報告書」(97年4月、「不要電波問題対策協議会」著作)に市販の携帯電話と埋め込み式心臓ペースメーカーとの干渉の報告がある。

これによると、800MHz帯のデジタル携帯電話(最大出力(バースト値)0.8W)が最大30cm離れたペースメーカーに誤動作を起こすことが報告されている。

仮に電磁波が携帯電話から等方向に放射され、その放射効率を1とすれば0.8Wの放射源から30cm離れた場所での電磁波(等価ポインティングベクトル)強度は平均0.7(W/㎡)となる。

国際機関ICNIRPが設定した1GHzでの公衆被曝に関する基準レベル(reference level)は5(W/㎡)である。

ただしICNIRPの基準レベルは疾病等との関連のみを対象としているので、ペースメーカーやデジタル補聴器などの医用電子機器への安全性に対する目安とはなっていないことに注意しよう。

また、西欧で最も厳しい予防原則を採用している国の一つであるイタリアでの被曝限度レベルは、人が4時間を超えて滞在する建物内で0.1(W/㎡)となっている。