ダイオキシンの健康影響評価Q&A2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・Q8.ダイオキシン類にはどんな問題がありますか?
A8.ヒトの暴露についての問題があります。

ダイオキシン類は、様々な経路から長い年月をかけて、土壌や水、底泥など環境中に蓄積され、プランクトンや魚介類に食物連鎖を通して取り込まれていくことで、動物やヒトに、特に脂肪組織に蓄積されていくと考えられています。

なお実際に環境中や食品中に含まれるダイオキシン量は超微量ですが、全ての人々はこれら環境中に存在するダイオキシン類の暴露を受けていることになります。

Q9.全てのダイオキシン類は危険ですか?
A9.違います。

ダイオキシン類は、PCDD(ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン)、PCDF(ポリ塩化ジベンゾフラン)、コプラナーPCB(コプラナーポリ塩化ビフェニル)と呼ばれる一連の化合物群のことを指しますが、毒性の強さはそれぞれ異なっており、PCDD のうち2と3と7と8の位置に塩素が付いた2,3,7,8-TCDD がダイオキシン類の仲間の中で最も毒性が強いことが知られています。

そこで、最も毒性の強い2,3,7,8-TCDD の毒性を1として他のダイオキシン類の仲間の毒性を換算した係数(毒性等価係数:TEF)が用いられます。

多くのダイオキシン類のデータは、このTEF を用いてダイオキシン類の毒性を足し合わせた値(毒性等量:TEQ)が用いられています。

現在のTEF は、1997 年に世界保健機関(WHO)より提案されたものが国際的に使われています。

Q10.ダイオキシン類はどのようにして食事のなかに入り込むのですか?
A10.ダイオキシン類の摂取量の95%以上は食事を介しています。

ダイオキシン類は脂肪組織に溶けやすく残留しやすいので、魚介類、肉、乳製品、卵などに含まれやすくなっています。

食生活の違いから、我が国では魚介類から、欧米では肉や乳製品等の動物性食品からの取り込み量が多くなっています。