・出典:国立病院機構盛岡病院化学物質過敏症外来便り
http://www.moriokahosp.jp/
・独立行政法人国立病院機構盛岡病院 化学物質過敏症外来便り
2004年 9月号(Vol.2 No.8)
化学物質過敏症外来の診察室を移動しました!
今年の夏は猛暑でした。東京や大阪では真夏日の記録が更新されたということですが、
盛岡でも30℃を越える日が続きました。そのためでしょうか、診察室の臭いがいつもより強いと訴えられる患者さんが出てきたので、8月にスタッフ総出で調べてみました。
実際に部屋を閉め切っている所に入ると刺激臭がしました。
私も診察中にいつもより刺激臭があることには気付いていました。
ただその発生源がわからずにいました。
昨夏は比較的涼しかったために、かなり過敏な患者さん以外にはあまり問題になりませんでした。
今年は私を含め、他のスタッフも程度の差はありましたがいつもと違うと感じていました。
当院の化学物質過敏症外来は一般病院の通常の診察室なので、北里研究所病院や相模原病院の臨床環境医学センターの診察室のようにパーフェクトに化学物質をフリーにすることは不可能ですが、かなり努力してよい環境にするように努力してきました。
周囲の環境が良いことに助けられて、どうにか患者の皆様方に少しでも快適に過ごしていただけるようにしてきましたが、今回ばかりは何らかの対策が急がれました。
8月の調査で、臭いの主な発生源は外来の窓側にある引き出しだと判明。
特に木に合板を貼ってある引き出しが元凶で、手抜き(?)のためか、木が剥き出しになっている引き出しの臭いは少ないことも判明しました。
対策として今までに実施したことは
1.引き出しの中身を全部出して中に活性炭シートを敷く。
2.外来のない日は引き出しを開けて24時間換気を徹底する。
3.診察室を臭いが比較的少ない木が剥き出しになっている引き出し側に移動する。
4.コンピューターとプリンターは診察室のデスクには置かない。
これでも刺激臭がなかなか取れないようでしたら、合板を貼った引き出しを取り外してしまおうと考えています。
気温が下がってきたので、だいぶ改善されてきましたが、良いアイデイアがありましたら、ご連絡下さい。
診察室を環境改善の実験モデルとしていろいろと試みて、これは良いという方法がわかりましたら皆様方にもお知らせ致します。
それでは、ご了解・ご協力のほどよろしくお願いします。
ところで診察室は化学物質過敏症外来の中で移動しただけです。
いつもの入り口の右隣のドアから入っていただくと良いです。
runより:1~4は化学物質がどこにあるかのヒントになります。
こういう風に記事にはヒントが隠されています。
毎回こう書くのがいいのですが、人によって必要なヒントが違うのであえて書いてないですが・・・(^^:)