・出典:国立病院機構盛岡病院化学物質過敏症外来便り
http://www.moriokahosp.jp/
・国立療養所盛岡病院化学物質過敏症外来便り
2003年5月号(Vol.1 No.2)
化学物質過敏症の症状
化学物質過敏症の症状は多彩で以下のようないろいろな臓器の症状が起こってきます。
自律神経症状:発汗異常、手足の冷え、頭痛、疲れやすい、全身倦怠感
眼科的障害:結膜の刺激症状、調節障害、視力障害
運動障害 :筋力低下、筋肉痛、関節痛、振戦
循環器障害:動悸、不整脈、循環障害
内耳障害:めまい、ふらつき、耳鳴り
精神障害:不眠、不安、うつ状態、不定愁訴
消化器障害:下痢、便秘、悪心
免疫障害:皮膚炎、喘息、自己免疫異常
気道障害:咽頭痛、口渇
頭痛、全身倦怠感、不眠、便秘、下痢、動悸など特徴のない症状が多いのが特徴です。
したがって軽度の場合、身体の疲れや軽い風邪、更年期障害などと鑑別が難しい場合が多いです。
化学物質過敏症ということを念頭に置かない限り、通り一遍の診察では見落とされてしまうことが多いのです。
最近はマスコミなどでも化学物質過敏症について取り上げられるようになってきましたので、患者さんの方で化学物質過敏症ではないかということで受診されるケースが増えてきました。
新築家屋への入居や自宅や職場、学校などのリフォームなどをきっかけにして、上記のような症状が重なって出てくる場合は化学物質過敏症の可能性が高いので、早めにご相談下さい。