化学物質過敏症とは? | 化学物質過敏症 runのブログ

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・出典:国立病院機構盛岡病院化学物質過敏症外来便り
http://www.moriokahosp.jp/

・国立療養所盛岡病院化学物質過敏症外来便り
2003年4月号(Vol.1 No.1)
化学物質過敏症とは?
化学物質過敏症という言葉が日本に紹介されてから7-8年たちましたが、まだ耳慣れない言葉と思われる方が多いと思います。

どちらかというとシックハウス症候群の方が、馴染みがあるかもしれません。

実はシックハウス症候群という言葉が通じるのは日本だけのようです。

“シックハウス”すなわち病んでいる家に住んでいると起こってくる病気という意
味で、新築家屋に入居後やリフォームをした後に頭痛や体のだるさ、不眠、便秘や下痢、動悸、皮膚のかゆみ、手足のしびれなどいろいろな症状が起こって体調不良になるものをシックハウス症候群と呼んでいます。

その原因として建材や壁紙に使用されているホルムアルデヒドをはじめとする化学物質が原因として挙げられています。
それでは化学物質過敏症の定義はどのようなものでしょう。

1987年に出されたカレンという人の定義が最も良く使われています。

すなわち化学物質に大量ないし長期に曝露された後に、ごく微量の化学物質曝露により起こってくるいろいろな臓器の症状を一般的に化学物質過敏症といっています。

時には最初に曝露された物質と異なる物質でも症状が起こってくることがあり、これは多種化学物質過敏症と呼ばれています。

シックハウス症候群の場合は新築家屋などで基準値よりある程度の高い濃度の化学物質に曝露されて症状が起こってくるのですが、1ヶ月、2ヶ月それ以上と長期に曝露されると、その後はごく微量の濃度もいろいろな化学物質に反応してくる状態になってきますので、やはりシックハウス症候群も化学物質過敏症の一つと考えて良いでしょう。

同じ家に住んでいる家族の中でも過敏症状が起こってくる人とそうでない人がいますが、その理由としては曝露される時間が違う、アレルギー体質の有無、健康状態、遺伝的要因などが考えられています。
次回は化学物質過敏症ではどのような症状が起こってくるのか、その診断はどのようにするのかについてお話します。