電磁波「有害説」で過熱する反対運動5 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・ さて、肝心の実験データはといえば、
ここ数年、
▽線虫を使った実験で、携帯電話より弱いマイクロ波でも細胞が傷つけられた(英国)
▽携帯電話を使う側の頭部側面の脳腫瘍が2倍に増加しているなどの気になる報告がある一方で、「影響なし」との研究結果も複数、出ている。
 やはりIARCの判断が一つのヤマ場になりそうなのだが、実は欧州では、すでに「予防原則」のもとに事態は動き始めている。


英国は「子どもたちに使わせず」
 例えば英国では、携帯電話への不安の高まりを受けて政府が「携帯電話に関する独立専門家グループ」という名の調査チームを組織し、過去の研究データを精査させた。

2000年5月に出た報告書では、「国民が危険にさらされているとは断言できない」と断りつつも、「(電磁波)被曝が基準値以下でも生体が影響を受けたという科学的証拠もあるため、もっと信頼性が高い研究結果が得られるまでは予防的措置が取られるべきだ」と述べる。
そして、具体策として
▽子どもは緊急の場合以外は携帯電話をなるべく使わない
▽学校の近くの通信施設からの(電磁波の)最大放射方向が校庭と校舎にかからないようにするなどを提言している。


 これを受けて英政府は、16歳以下の生徒は携帯電話を使わないよう指導する通達を、全学校へ送った。

さらに、今年1月には携帯電話と脳腫瘍の関係や、子どもの発育への影響などに関する大規模な調査に着手することを発表している。


 徳田弁護士が言う。
「かつて安全とうたわれたタバコは、IARCの発がんリストで2Bランクだったが、今では1ランク、つまり『発がん性は明らか』とされている。じん肺の原因となったシリカも、やはり2Bから2A、そして1へとランクアップした。不確かだった危険性が、わずか数年のうちに明確になったケースはいくつもある。こうした歴史の教訓を生かさなければならない」


 ところで、マイクロ波を避けるにはどうしたらいいのか。

当然ながら、まず携帯電話そのものを使わないのが一番だが、それがイヤなら、せめてイヤホンマイクを使って体から離すべきだ。

また、伸ばしたアンテナは最大限、頭から遠ざけよう。

幼児にも使わせるべきではない。
 中継基地局からのマイクロ波については、電磁波シールドカーテンや壁紙、ガラスが発売されている。マイクロ波はコンクリートで遮断できるが、窓ガラスは通りぬける。
 少なくとも、数年後、がんなどとの関連が解明されるまでは、「予防原則」に従って自己防衛した方がよさそうだ。