・社会に蔓延していく「恐るべき子供たち」
これまで携帯電話の危険性は、主に発ガンりスクの増大などといいった重疾を中心に語られてきた。
しかし、冒頭で紹介した記憶障害のような、一見重大な疾病とは思えないトラブルや悪影響が少なからずあることが、近年の研究で明らかになってきた。
たとえば、オーストラリアの医師グループは、携帯電話を長時間使用することで頭皮の神経が損傷したと思われる患者たちについての報告を行っている。
「頭皮の神経の損傷」などというと何やら難しいが、わかりやすくいえば、携帯電話を使っていると頭髪の毛根がダメージを受け、ときにはハゲになる可能性があるということだ。
またダメージを受けるのは頭皮の神経だけではなく、頭の皮膚が損なわれる可能性についても議論が行われている。
この場合、シミ、ソバカス、ニキビなどが増大する危険性がある。
いまや若者のオシャレな必須アイテムてある携帯電話が、実は若ハゲや肌荒れの原因になるとは、なんとも皮肉なものである。
さらに米国の研究者は、脳の神経ホルモンであるセロトニンの分泌が抑制されることから、さまざまな情緒障害が引き起こされたり、感情の抑制が困難になるなどの危険性について警告を発している。
つまり、携帯電話の流行はキレやすい子どもの増大に手を貸しているということになるのだ。
なんと憂鬱な未来なのだろう。
これから育つ子供だちは、極端に頭が悪く、若ハゲのうえに肌はボロボロ、キレやすくちよっとしたことで感情を爆発させる。
そんな「恐るべき子供たち」が、日本社会に蔓延するようになるというのだろうか。
もっとも、この記事はいたずらに読者の恐怖心を煽り立てるのが目的ではない。
あくまでも、携帯電話の潜在的な危険性について、一般の人々に客観的な認識を深めてもらたいと願っているだけだ。
そのために必要なことは、まず政府やメーカーがすべての情報を公開することだ。
科学的なデータをもとに、携帯電話がどこまで危険なのかを、オープンな姿勢でとことん話し合うべきだろう。
現状のままではそれができないい。
政府やメーカーは都合の悪いデータをひたすら隠そうとる。
一方、利用者は、自分たちの安全を守るための情報について積極的に知ろうとはしない。
安全はタダでは手に入らないことを、もっと多くの人が認識すべきだ。
時間と労力をかけ、自らの手で勝ち取るものなのである。
とりあえず下に、この問題に長年取り組んでいる電磁波問題市民研究会のURLを紹介しておく。
有益な情報や無味深い報告が紹介されているので、自分の安全を守るためにも、ぜひ参考にしていただきたい。
<電磁波問題市民研究会>http://www.jca.apc.org/tcsse/index-j.html