・ 高周波発信源の重大な影響については、スイスのベルン近郊のシュヴァルツェンブルクからも報告があり、三か所の短波送信局の半径1000m以内では、特に、頭痛、睡眠障害、いらつき、体力の低下、疲労感、関節痛といった自律神経の失調に属する変調が頻繁に見られた。
それと似たことがグロルスハイム市やバイエルンで最も出力の高い送信所があるミュンヘン近郊のホルツキルヒェン市でも観察された。
1997年のトラウンシュタイン市近郊のシュナイトゼーからの最新の自律神経医学的な観察結果は、人間と動物の健康に大きな被害を及ぼすという方向を示唆している。送信鉄塔が設置されている土地にある農場では、農家の家族だけでなく、家畜も病気になった。
雌牛には、行動障害、リューマチやアレルギー性疾患、拒食、奇形児の出産、流産が見られた。
雌牛は25km離れた農場に移転すると、症状が消え、群れは指示に従い、迅速に小屋に帰った。
トラウンシュタインの獣医局は、慎重に分析した結果、唯一考えられる原因は送信所からの高周波による影響であるという納得しうる結論を出すに至った。
似たようなことが、「ユーロシグナル」によって呼び起こされたファラースハウゼン市でも報告されている。そこでも伝染病のごとく人間が病気になり異常出産がある。
親指が三本もあり腎臓に奇形がある子供が二人生まれた。家畜においては、二つの頭と五本の脚を持つ子牛が生まれている。
ほぼ地域全体に見られたこのような現象や急速な疾患の広がりは、政治的にも波紋を投げかけ、ユーロシグナルの基地局の操業主であるテレコム社の子会社であるTeDe-Mobil社は基地局を遠ざけるに至った。
基地局が撤去されると、前述のような症状が回復し、その地域全体が再び健康になった(問題:いったい誰が損害賠償と慰謝料を支払うのか?)
ドイツでは今日すでに、物理学者が電磁波の測定を他の国には見られないほどおこなっている。
電磁波汚染は、すでに何千キロメートルにもわたる高圧線や鉄道上の電線、レーダー基地局、ラジオ・TV局、人工衛星、宇宙から地球に到達する電波から成る。
結論:私たちは、全容が見通せないほど電波が混在した文明の中で生活している。
更なる技術の礼賛が計画されている。
将来的に、自動車の交通を制御するための電波の発信装置が路上に何百倍も取りつけられる。
小型送信機によって料金の決済ができる。
何百万台ものパソコンが、ケーブルを通してではなく無線でデータの送受信ができるようになるのを待っている。
ともあれ、連邦電波防護局は、「信頼できる業者による機器では問題なし」と見ている。