ザールラント大学の生物理学者U・ヴァルンケは、微弱な電磁場の変化によっても細胞膜の機能が持続的に阻害されることについて詳述している。
これは特にアデノシン三リン酸(ATP)による細胞のエネルギー生産について当てはまる。細胞内環境の保全を掌り、ATPによってエネルギーを吸収する細胞膜のイオンポンプが部分的にあるいは全く機能しなくなるのだ。
これは、細胞の広範囲な阻害や完全な破壊をもたらす。
最終的には、今日しだいに頻繁に注目されるようになってきた「病理学的エネルギー喪失」(PED)の原因となり、それはアメリカで最初に指摘された慢性疲労症候群(CFS)と一致すると述べられている。
しかし、高周波の影響力については、細胞の機構や情報にもたらす阻害あるいは破壊の作用だけが知られるようになったのではない。
遺伝質の変化(遺伝子による奇形やガンのリスクの増大に関連するあらゆる結果)をもたらすことについても次第に明らかになってきた。
最近重大性を増して注目されているのは、現行の携帯電話技術が高周波の中に低周波化したパルスも含まれた電波を放出することである。
基地局や中継塔のみならずケータイや家庭内のコードレス電話も、言語情報を聴覚信号に置換するのに一定の周波数帯で機能しているのではない。
さらに、複数のケータイ(基地局一基につき8台まで)が同時に使えるようにするために、会話の情報は小さな「パッケージ」のなかに圧縮され、正確な「八分の一拍子」で放射される。このパッケージの中には休息信号がある。
それで「パルスの発信」はネックレスの真珠のように一定のリズムで情報提供と休息をする構成になっている。
これは、1台のケータイあるいは1台のケータイが使用している基地局では217Hzである。
1つの基地局からの低周波パルスは、同時に使用されているケータイの台数が増えると周波数が高くなる。
同時使用が2台であれば434Hzであり、最多利用台数である8台では最大値である1736Hzとなる。
この重大な意味を持つパルスの放射は、しかるべき測定器を用いて簡単に測ることができ、明らかに証明できる(測定記録は社団法人バイエルン市民ウェーブで閲覧可能)。
低周波を浴びると体内で雪崩のような戦闘プロセスが作動してしまう人がいることは、今や生理学的に知られている。
たとえば、消防車やパトカー、救急車のサイレンを見たり聞いたりすることによって驚愕やパニックの反応を起こしてしまう人がいる。
ディスコで点滅するストロボスコープのライトで自律神経の症状を表し、失神する人もいるのだ。