・厚生労働省と東京都が「ホスピタルダイエット」などと称される製品に注意喚起 (110707)
■注意喚起および勧告内容
2011年7月7日、厚生労働省と東京都が「ホスピタルダイエット」などと称される製品に注意喚起 (写真は厚生労働省HPより加工転載) 。
当該製品との因果関係が明確ではないが死亡事例が1例報告されている。
当該製品は今までにも多数の健康被害が発生しているため、特に注意が必要。
厚生労働省と東京都は当該製品を使用しないように、また、使用して体調に不安を感じている場合はすぐに医療機関を受診し、最寄りの保健所に相談するように勧告。
<使用方法>昼 (番号1、2) 、夕 (番号3、4) 、寝る前 (番号5、6)
<製品の写真> (カッコ内は、カプセルや錠剤に記載された記号等)
・■解説
精神科、産婦人科への通院歴があり、国内の医療機関で処方された精神神経用剤、睡眠導入剤、排卵誘発剤、制酸・緩下剤等の医薬品を少なくとも6ヶ月前から継続服用していた東京都在住の20歳代女性が、携帯サイトを利用して当該製品を入手し、約2週間併用摂取したところ、死亡した (薬物中毒による溺死)。
女性の体内からは、国内の医療機関が処方した精神神経用剤が中毒量検出されているものの、当該製品と死亡との因果関係も完全には否定できない。
「MDクリニックダイエット」、「ホスピタルダイエット」などと称されるタイ製のやせ薬については、これまでも死亡事例を含む健康被害が多数報告されており、一般消費者へのさらなる注意喚起を行う必要があることから、啓発資料を作成し、厚生労働省ホームページに掲載 (下記の「■関連情報」も参照のこと) 。健康食品等の個人輸入による健康被害が多数報告されているため、特に注意が必要。