喘息の薬あれこれ2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・b. 吸入ステロイド薬
吸入ステロイド薬は喘息治療のもっとも基本となる薬で、長期管理薬として使われます。

「いい状態の時に使って、いい状態を保つための薬です。」と説明します。

ですから発作がないからといって勝手に減量したり、止めたりしてはいけません。

また即効性はないので発作の時に使用しても効きません。

1日の使用量は個々の患者さんの病状に応じて主治医から指示されます。必ずしも時間通りに使用する必要はありませんので、指示された1日量を守るようにしましょう。

また1回で1日量を吸入してしまうより、2回以上に分けて吸入する方が効果があります。

またMDI(霧状になったエアゾルを吸入する薬)は、スペーサーという吸入補助具を使用した方が吸入手技も容易で、吸入効率もよくなります。

主治医または薬局に相談してください。減量するときは必ず主治医の指示に従ってください。

目安としては3ヶ月間、いい状態が続けば減量します。

いい状態というのは発作がないだけでなく、喘鳴もなく、ピークフローも安定し、夜間睡眠が十分にとれ、発作治療薬の使用もごく少ない状態をいいます。
吸入ステロイド薬は全身的副作用がほとんどありません。

これは使用量が全身投与に比べて少ないことと、吸収された薬は最初に肝臓を通過したときにほとんどが代謝されてしまうためです。

ただ小児の成長に影響する、白内障(成人)の発生率が高い、女性の閉経後の骨粗鬆症に影響するなどとはいわれています。

局所的な副作用としては口の中が荒れる(カンジダという真菌が増殖することがあります)、声がかれるという副作用がみられます。

使用後のうがいを励行しましょう。

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