薬物誘発性膵炎に要注意 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・出典:食品・薬品安全性研究ニュース
http://www.jpha.or.jp/jpha/jphanews/anzen_news/13.html#6
第13号

・「薬物誘発性膵炎に要注意」

 25年前から,種々の疾病の治療のために新薬が急増した.成人に膵炎を引き起こす原因となる薬物は,薬物の数からすると少ない.

そのため,膵炎を引き起こす薬物に関する正確な情報を得ることは難しい.

他に膵炎の原因がみつからない場合には,薬物による膵炎を疑ってみるべきである.

様々な薬物が膵炎の原因として報告されているが,そのほとんどが急性的に発病し,その程度は軽度なものから死に至るものまで様々である.

その膵炎の原因が薬物であることを証明するには,その薬物を投与している間に膵炎が進行すること,他に膵炎の原因が見当たらないこと,休薬により膵炎が治り,再投与により膵炎が再発することが必要である.

倫理的には,膵炎の原因であることが疑われる薬物の再投与は,その薬物投与により厳しい状況を切り抜ける必要がある時のみ行われるべきである.

薬物誘発性膵炎についての情報はすぐには有効ではないことがあるが,臨床医は文献とともに規制機関や製造メーカーから直接情報を得て,薬の使用法を考えるべきである.
 膵炎を引き起こすことが明らかな,あるいはその可能性のある薬物として,以下のものがある.
  抗エイズ薬(ジダノシン,ペンタミジン),
  抗生物質(メトロニダゾール,スティボグルコネート,スルフォナミド,テトラサイクリン)
  心臓血管薬(フロセミド,メチルドーパ,ブメチナイド)
  胃腸薬(スルファサラジン,5-ASA)
  免疫抑制薬(L-アスパラキナーゼ,アザチオプリン,6-メルカプトプリン)
  神経精神薬(バルプロ酸,カルバマゼピン)
  リウマチ薬(スリンダック,サリシレイト)
  その他の薬物(エストロジェン,イソトレチノイン,トリプトファン)