抗IgE抗体療法導入8症例の臨床的検討 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・一般演題
気管支喘息 治療2
座長:岩永賢司(近畿大学医学部呼吸器・アレルギー内科)

P1-4-6.埼玉医大アレルギーセンターにおける抗IgE抗体療法導入8症例の臨床的検討

西原冬実1,2), 高久洋太郎1,2), 中込一之1,2), 小林威仁2), 山口剛史1,2), 杣 知行1,2), 萩原弘一1), 金澤 實1), 永田 眞1,2)
埼玉医科大学呼吸器内科1), 埼玉医科大学アレルギーセンター2)


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【背景】抗IgE抗体:オマリツマブは,重症喘息患者における新たな長期管理薬として有用性が期待されている.

【目的】抗IgE抗体療法を導入した症例を検討し,臨床効果ならびにその予後予測因子を検討する.

【方法】埼玉医科大学アレルギーセンターに通院中の重症喘息患者8例を対象に,抗IgE抗体療法を導入した.

導入前と導入後(12~16週間後)に,喘息症状・ピークフロー値・Q.O.L評価などを網羅した喘息日誌,呼吸機能検査,呼気NO・誘発喀痰を用いた気道炎症評価などを実施し,前向きに検討した.

【結果】投与症例は,男性4例(57±10歳),女性4例(48±10歳)の計8例.

これまでに4症例が12週間経過したが,喘息症状やピークフロー値などの呼吸機能,呼気NOや喀痰中炎症細胞比率には有意な変化を認めなかった.

一方で,Q.O.Lには改善が認められた.

【結論】抗IgE抗体療法により,自覚症状の改善効果が確認された.今後,さらに検討を加え,報告する予定である.

第22回日本アレルギー学会春季臨床大会 2010年5月開催