ブデソニド/ホルモテロールのデバイスは患者に選ばれるか | 化学物質過敏症 runのブログ

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・一般演題
気管支喘息 治療1
座長:久米裕昭(近畿大学医学部呼吸器・アレルギー内科)

P1-3-9.ブデソニド/ホルモテロールのデバイスは,ICS+LABAデバイスとして患者に選ばれるか

坂野昌志1), 島田 泉2), 秋田憲志3), 新美 岳4), 井端英憲5)
名古屋セントラル病院薬剤科1), 三重中央医療センター薬剤科2), 名古屋セントラル病院呼吸器科3), 東市民病院呼吸器科4), 三重中央医療センター呼吸器科5)


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【目的】吸入薬を正しく使用するには教育活動が重要であるが,教育活動を行っても吸入アドヒアランス低下を防止しきれない現状が存在する.

様々な要因が考えられるが,これまでに「患者の嗜好を考慮したデバイス選択」に関する報告はない.

そこでICS+LABA製剤のデバイスで患者の好みがあるか調査した.

【方法】ブデソニド/ホルモテロール(TBH)の操作練習器とフルチカゾン/サルメテロール(DK)の操作練習器を,過去に吸入薬を使用したことがない一般成人およびDKの使用経験がある患者に操作してもらった後に通常の吸入指導を実施し,どちらが使用しやすいか対面方式で聞き取り調査をおこなった.

【結果】一般成人を対象にした結果では年代によって好みが分かれ,既にDKを使用している患者では使用中のデバイスを好む傾向がみられたが,TBHを好む意見もあった.

【考察】BDH,DKともに特徴はあるものの,臨床効果については同等の使用量であれば大きな差はないため,今後は患者が好むデバイスを選択させることが吸入アドヒアランスの低下を防止する手段になる可能性も考えられる.

第22回日本アレルギー学会春季臨床大会 2010年5月開催


runより:ブデソニド/ホルモテロールはシムビコート、フルチカゾン/サルメテロールはアドエアのタイプです。