各種ドライパウダー吸入器具(DPI)の吸気努力と吸入気流速度の比較 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・一般演題
気管支喘息 治療1
座長:久米裕昭(近畿大学医学部呼吸器・アレルギー内科)

P1-3-7.各種ドライパウダー吸入器具(DPI)の吸気努力と吸入気流速度の比較

近藤哲理, 角田篤郎, 宇留間友宣, 石井博司, 田崎 厳, 渡邉秀裕
東海大学八王子病院呼吸器内科


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【目的】DPIでは薬剤の細粒子化のために器具に吸気抵抗部位が存在する.多くのDPIで薬剤飛散の最低吸気速度は公開されているが,吸気努力の視点からの検討は少ない.

この研究では各種DPIの吸気圧と吸入気流速度関係を比較検討した.

【方法】ツイストヘラー(TW),タービュヘィラー(TB),シムビコート用TB(ST),ハンディヘラー(HH),クリックヘラー(CL),ディスクヘラー(DH),ディスカス(DK)を様々な気流速度(F,L/min)で吸引し,マウスピース内圧低下P(cmH2O)との関係を求めた.

【結果】PとF2の間には良い直線相関が認められ,各々の回帰式とr2はTW:139×P-588,0.92,TB:99×P+122,0.997,ST:171×P-640,0.941,HH:102×P-422,0.936,CL:167×P-57,1.00,DH:168×P+0,1.00,DK:267×P-796,0.996であり,比較的軽い吸気努力である20cmH2Oの吸気圧に対応するFは各々,TH 47(L/min),TB 46,ST 53,HH 40,CL 57,DH 58,DK 67と計算された.

【結論】すべての器具でF2とPはほぼ直線的な比例関係がある.タービュヘイラー系の器具(TW,TB,ST)およびHHは薬剤の吸入に若干の吸気努力が必要であること,シムビコート用の新器具は従来の器具より吸気抵抗が少ないことが示された.

第22回日本アレルギー学会春季臨床大会 2010年5月開催


runより:今はシムビコートを使ってますが、のどへの薬剤の吸着はシムビコートが1番だと思います。