.呼気中一酸化窒素の成人気管支喘息診断における感度・特異度 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・一般演題
気管支喘息 疫学・統計
座長:井上博雅(九州大学大学院医学研究院附属胸部疾患研究施設)

P1-1-6.呼気中一酸化窒素の成人気管支喘息診断における感度・特異度:メタアナリシスによる検討

内藤映理, 冨田桂公, 忌部 周, 宮嶋宏之, 塚本敬造, 山藤啓史, 西川裕作, 佐野安希子, 佐藤隆司, 牧野 靖, 西山 理, 山縣俊之, 佐野博幸, 宮良高維, 岩永賢司, 東本有司, 村木正人, 久米裕昭, 東田有智
近畿大学医学部付属病院呼吸器・アレルギー内科


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【目的】呼気中一酸化窒素(FeNO)は,非侵襲的な気道炎症のマーカーであり,気管支喘息(以下,喘息)の補助診断に有用とされている.

しかしながら,報告されている各論文では少数例による感度・特異度の提示である.今回,我々はメタアナリシスによってデータ統合を行い,喘息診断におけるFeNOの感度・特異度を検討した.

【対象・方法】文献データベースとしてPubMedを用い,「喘息」,「FeNO」,「感度・特異度」のキーワードにより抽出された論文の内,成人を対象とした9論文を選択した.

選択された論文においてデータの統合を行い,サマリーROC(Receiver Operating Characteristics)曲線を作成した.

【結果】成人喘息診断におけるFeNOのカットオフ値は16-46ppb(平均29.5ppb)であった.データの統合による感度は0.7(95%CI 0.66-0.73),特異度は0.84(95%CI 0.82-0.87)であった.

【まとめ】FeNOは,成人喘息診断において高い特異度を有すると考えられた.

第22回日本アレルギー学会春季臨床大会 2010年5月開催


runより:呼気の一酸化窒素は喫煙でも増えます。