・一般演題
気管支喘息 疫学・統計
座長:井上博雅(九州大学大学院医学研究院附属胸部疾患研究施設)
P1-1-5.鼻病変合併喘息に対するHFA-BDP経鼻呼出法指導後のアンケート結果
嶋貫和紗1), 宮脇典子1), 安場広高2)
三菱京都病院薬剤部1), 三菱京都病院呼吸器,アレルギー科2)
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【目的】アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎を合併した喘息において,oneway one diseaseの観点から,粒子系が細かく呼気中にも含まれる中用量以上のHFA-BDPを,スペーサー使用で経鼻的に呼気流出させる方法が有効であることを報告してきた.
今回は,これらの患者にアンケート調査を行い,主観的効果と客観的効果の比較を行った.
【方法】HFA-BDP経鼻呼出は,デュオペーサーもしくはエアロチェンバーを用いて薬剤師が初回指導し,2ヶ月以上経過後にチェックリストを用いた再指導と,アンケート調査を行った.
2009年9月から11月までに81例に実施した.
【結果】鼻閉あり55例のうち,著明改善38%,やや改善29%,不変33%.鼻汁あり40例のうち,著明改善38%,やや改善27%,不変35%.嗅覚低下あり28例のうち,著明改善25%,やや改善21%,不変54%.喘息症状に関しては,著明改善40%,やや改善26%,不変34%.経鼻呼出法の習得に関しては77%がすぐにできたとし,83%が今後の継続を希望した.
【結論】HFA-BDP経鼻呼出法は,約60%に鼻症状の改善とともに喘息の改善が自覚され,嗅覚脱失が改善した例も見られた.
患者評価が良好で極めて有用と考えられた.
第22回日本アレルギー学会春季臨床大会 2010年5月開催
runより:私は吸入剤を鼻からも使用してます。
気道の確保が改善に繋がったと考えています。