漢方薬治療は医療行為7 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・2-6 治療の特徴 養生
漢方医学における治療といえば。

湯液や針灸という薬物療法や物理療法が中心と考えられている。

しかし、それらの治療法が必要となる前に、漢方的体質である証を考慮しながら、漢方的考え方に基づいて日々の暮らしを重ねることの方が重要である。

もちろん、漢方治療を行うに当たっても養生が基本であることは間違いない。現代の漢方医からも治療の際に細かい養生に関する指導が行われている。

養生の知識をまとめたものとして、江戸時代の漢方医・貝原益軒が著した『養生訓』は手に入りやすい。

「腹八分目」などの知恵もこの中に出てくる。

この本には、衣食住の生活の仕方の他、医者の選び方まで書かれているのは、ある意味興味深い。


3-1 診察方法 四診総論
漢方が成立した時代には現在医師が用いているような検査機器や発達していませんでした。

そのため、漢方医学による診察は、医師はすべての五感を駆使することによって診断を行っていました。漢方独特の診察方法は四診といわれます。

【望診】視覚を用いた診察(顔色、皮膚の色の他、舌の様子を見る舌診も含まれます)【聞診】聴覚と嗅覚を用いた診察(声の大きさ、においをもとに診察します)【問診】現病歴や既往歴だけでなく、患者の体質傾向(寒がり・暑がりなども)を聞き出すための質問をします

【切診】触覚を用いた診察。脈やお腹を触れ抵抗感や圧痛の有無などで判断します。

学会認定の漢方専門医は西洋医学をきちんと学んだ上に、漢方治療を行っていますので、西洋医学的診断治療と漢方医学的診断治療を平行して行うことが可能です。

そのため、聴診器、血圧計の他、様々な画像診断、血液検査ももちろん行います。

また、舌の辺縁が歯型をついている場合、これを「歯痕」といいます。

これは水毒という漢方医学的病態で、カラダの中で水分の偏りが起こり、以下のような様々な病態に繋がります。

慢性咳嗽・花粉症・多汗症・膝関節痛などがあります。