漢方薬治療は医療行為4 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・2-1 治療の特徴 未病を治す
最近、マスコミ等で取り上げられる漢方用語に「未病」がある。

なかには「未病」とは病気の前の段階とし、予防医学を同一視するようなものもある。

しかし、「未病」の意味するところは単なる予防医学の範囲で説明できる程、浅薄ではない。

黄帝内経には「上工は未病を治す」と云う言葉がある。

これは治療に秀でた医師は、目の前の患者の漢方的な体質を考慮して、次に起こる病態を予想し、その予想に基づいて次ぎの手を打つことにより、未然に発生を防止するということである。

ここで大事なことはあくまでも漢方医学的な考え方に基づいて病態がどのように変化するかを予想していることである。

漢方医学の未病という考え方は、予防医学ではなく予想医学である。

2-2 治療の特徴 心身一如の医学
漢方医学の特徴をあらわす言葉として「心身一如」がある。

デカルト以来、西洋医学は心と体は別のモノであるという要素還元的考え方に基づき発達してきた。

それに対し、漢方医学では、心と体はお互いに強く影響し合うという「心身一如」という考え方に基づいた治療体系となっている。

漢方医学の解剖生理学の中にある五臓の機能として、物質的な側面だけでなく、精神的な部分の機能もそれぞれの五臓がコントロールしているという立場をとる。

西洋医学でも物質的な要素だけでなく、精神的な要素を含んだストレスが重視されるようになり、その点では漢方に近づきつつあるのかもしれない。