漢方薬治療は医療行為2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・1-3 基本概念 虚実
虚実は漢方医学的の重要な概念であるが、その解釈には、時代的変遷があり、現代に至っているため、しばしば用語において混乱をきたしているようです。

江戸時代をへて現在、我が国で最も広く受け入れられている虚実の解釈は基本的な体力あるいは体格(精気の多寡)


   実 証 虚 証
体 型 筋肉質 やせ、水太り
活動性 活 発 消極的
栄養状態 良 好 不 良
皮 膚 光沢・つや さめ肌・乾燥
筋 肉 発達良好 発達不良
消化吸収 大 食 少 食
体温調節 季節に順応 夏ばて・冬は疲れる
声 力強い 弱々しい
汗 寝汗はない 寝汗をかく


疾病に対する反応(精気と邪気との反応)

1-4 基本概念 気および気の異常
気は中国思想全体を通じてもっとも重要な概念の一つであり、漢方医学上では生活活動を営む根源的なエネルギーとされている。

機は目で見ることができず、何かの機能を持った無形のエネルギーであって、生命活動においては精神活動を含めた機能的活動を統括する役割を担っている。

気は誕生に際して父母から与えられた後天の気と、生誕の後に自然界から取り入れられる後天の気に分けられる。

後天の気は呼吸によってもたらされる宗気と飲食物の消化器吸収によって得られる水穀の気からなっている。

【気虚】気の絶対量が不足した状態。産生の低下、消費の増加が原因。全身倦怠感・易疲労感・気力の低下・食欲不振をきたす。
【気逆】気は頭部から下肢、あるいは中心から末梢へと向かう。
これが逆流した状態を気逆という。
冷えのぼせ・発作性の頭痛・動悸発作・焦燥感を引き起こす。

【気鬱】気の流れがうっ滞した病態。抑うつ気分・喉のつかえ感・腹部膨満感などがある。