漢方薬治療は医療行為 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・出典:日本東洋医学会
http://www.jsom.or.jp/universally/

・漢方の診察

1-1 基本概念 漢方薬治療は医療行為

漢方治療は日本の伝統文化であると同時に、欠くことの出来ない医療行為そのものです。

日本では多くの医師がその専門性を生かして漢方薬を現代医学的に用いようとしています。

その一方、伝統的な漢方医学の考え方に基づいて漢方薬の運用についても、すべての医学部での講義が開始されました。

その理由の一つに医薬品である漢方薬には有益な面がある一方、副作用等の危険性や漢方的に誤った診断を下したため不利益な事象が発生する誤治の問題が存在するのです。

そのようなことを回避するため、治療中に医師の管理が必要となります。

漢方薬の効能を十分発揮去れ、安全に使用されるためにはきちんと漢方を修得した医師の治療をおすすめします。

1-2 基本概念 陰陽

陰陽は古代中国の自然哲学である。

自然を二元論で観察すると、天と地、山と海、日なたと日かげ、昼と夜、男と女、寒と熱などのように二つの相対する事象があり、しかもそれらがよく調和している。

漢方においては、人のカラダの中でもこの陰陽のバランスが整っている状態を健康であり、それが乱れると病気になるという発想がある。日常生活でも「あの人は暗い」とか「私の性格は明るいだけが取り柄」という言葉を耳にすることはないであろうか。

漢方でも同様に病人を陰と陽の2群に分ける考え方があり、陽の要素の強いものを陽証、陰の要素の強いものを陰証と呼ぶ。

陽証とは気血が十分にあり、新陳代謝が盛んで病邪に対する孔廟反応が積極的な時期であり、体温が上昇して熱性傾向を帯びる傾向があり、体力の充実した人が罹患した時になりやすい。

これに対して、陰証は気血が不足が気味で新陳代謝が衰え、病邪に対する闘病能力が沈滞気味な時期で、体温上昇は十分でなくかえって低下する傾向にある。

痩身で無力様の人が呈しやすい。


哲学的概念

    陰 陽
自 然 地 天
日 日かげ 日なた
昼 夜 夜 昼
性   女 男
温 度 寒 熱
左 右 右 左
上 下 下 上
生 物 植物 動物
季 節 冬 夏


医学的概念

  陰 証  陽 証
病 態 寒 性 熱 性
気 血 不 足 充 分
闘病反応 停 滞 活 発
顔 色 不 良  良
体 温 低 下 上 昇
他覚的冷え 強 無~弱
温熱器具 好 む 好まず
尿の色 透  明 濃 い