小児気管支喘息133例の治療効果 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・ミニシンポジウム27
気管支喘息―治療4―小児への対応を中心に―
座長:末廣 豊1), 小倉英郎2), 水城まさみ3)(大阪府済生会中津病院小児科免疫・アレルギーセンター1), 国立病院機構高知病院アレルギー科2), 国立病院機構盛岡病院臨床研究部呼吸器・アレルギー科3))

MS27-#1.小児気管支喘息133例のサルメテロール/フルチカゾン配合剤(SFC)(アドエア)の治療効果の検討

田端祐一
岩見沢こども・産科婦人科クリニック小児科


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【背景】JPGL2008では,サルメテロールは幼児,年長児の中等症持続型以上のICS併用薬として位置づけられ,本年1月,合剤(SFC)が小児適応となった.

現在,当院では261名の小児気管支喘息患児を長期管理しており,今回,5歳以上の中等症持続型以上の患児133人にSFCへの切り替えを行い,効果を検討した.

【対象と方法】男児94例,女児39例(年齢8.6±2.7歳.中等症112例,重症21例.アトピー型94例,非アトピー型10例,未検査29例).SFCを200μg/日で開始し,効果発現時期,使用後の印象をアンケート調査した.

さらに,使用前後のC-ACT,呼吸機能(%FEV1.0,%PEF,%MMF)の推移を4週間毎に調査し,20週間検討した.

【結果】88.0%の児が使用後“大変よい”と回答し,90.2%の児が2-3日以内に効果発現を実感したと回答した.

C-ACTは使用前が19.4点から4週間後には24.5点と上昇した.呼吸機能では,%FEV1.0,%PEF,%MMFが有意に改善し,20週間維持できた.

特に%MMFの改善が顕著であった.

【考察】SFCは早期に効果を発現し,さらにC-ACT,呼吸機能(特に%MMF)は有意に改善し,長期にわたり良好な結果が得られた.

SFCは小児においても非常に有用であると考えられた.

第59回日本アレルギー学会秋季学術大会 2009年10月開催