アドエア治療中の喘息患者に対するオノンの上乗せ効果について | 化学物質過敏症 runのブログ

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・ミニシンポジウム14
気管支喘息―診断と管理3―Impulse oscillation systemによる気管支喘息の評価―
座長:下田照文1), 大串文隆2), 多田慎也3)(国立病院機構福岡病院アレルギー科1), 国立病院機構高知病院内科2), 労働者健康福祉機構香川労災病院内科3))

MS14-8.アドエア治療中の喘息患者に対するオノンの上乗せ効果について(IOS,ACTを用いての評価)

栃木隆男1) 蓑輪一文2) 山下義仁2)
鴨池生協クリニック内科1) 鹿児島生協病院内科2)


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(目的および方法)最近本邦で使用率の高いアドエア治療中においてもガイドラインの推奨するトータルコントロールを得られない例が存在する.

このような症例,特に鼻炎合併例ではロイコトリエン受容体拮抗薬の追加効果が期待される.

3ヶ月以上継続してアドエア治療を行っても何らかの症状が残存(運動時,感冒時増悪など)して喘息コントロールテスト(ACT)が25点未満の喘息患者30例(男/女;14/16,平均年齢56.9歳,鼻炎合併21例,非合併9例)を対象にオノンを追加投与し,その上乗せ効果をACT,肺機能,Impulse oscillation system(IOS)により検討し,また鼻炎合併の有無による評価も行った.

(結果)オノン投与前後でACT22.2点が23.1点と有意(p=0.002)に改善した.IOS指標では全気道成分(R5),中枢気道成分(R20)の改善(p<0.05)を認め,末梢気道成分(R5-R20)は多くの症例で改善されたが有意差は認めなかった.

しかし鼻炎合併群21例の検討ではIOS指標においてR5,R20,R5-R20,X5,AXともに有意(p<0.05)な改善を認めた.

(結論)アドエア治療でコントロール不十分な症例においてとりわけ鼻炎合併例ではオノンの上乗せ効果が認められ,血流を介しての中枢・末梢気道障害の改善の可能性が示唆された.

第59回日本アレルギー学会秋季学術大会 2009年10月開催


runより:最近はシムビコートが多いですがアドエアはまだ現役です。

この薬から改善へと繋がったのですがオノンと併用は早く知りたかったです。