食卓の向こう側 第11部 安全漂流2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・「食料自給率39%の日本が、食べられる物を売れないなんて」。

福岡県小郡市の牛乳販売業・堀江義博(70)は憤る。
 卸し先のスーパーからは、「一日たつと売れない」と期限前でも返品された。売れる数だけ納品しようとしたら、「棚を埋めないと客が来ない」。

返品の嵐に借金がかさみ、とうとうスーパーへの卸業から手を引いた。
 「販売を始めた四十二年前は、『期限は今日中』という牛乳を配達したって、文句言うお客さんはおらんかった。世の中変わりましたね」
 ある乳業関係者は言う。「牛乳は、賞味期限後にすぐ悪くなるわけじゃない。なのに、『鮮度勝負』というイメージをスーパーや消費者に与え、一日の差を競わせた責任は、私たちにもある」
 メーカーや売り場は、品質より表示競争に追われ、消費者は食べられる物も買わなくなる。そんな「鮮度」が、誰に豊かさをもたらすだろうか。

中国製ギョーザ中毒事件について日中首脳会談で真相究明が強調されたり、表示偽装事件が続出したり…。

今、国内外を問わず食への信頼が揺らいでいます。

「食卓の向こう側」第11部では、食の安全・安心問題を探ります。 (敬称略)

■食卓の向こう側 第11部 安全漂流
(2008/5/15~5/20掲載)
1. 期限表示 誰のための鮮度ですか
2. 検査 水際での限界浮き彫り
3. 飼料高騰 身の丈の「地域内自給」
4. 大量生産 消費者が“工場”求めた
5. 基準 「できるだけ」を心掛け
6. 自給率 日本人の胃 満たすのは/何を選んでいきますか