縄文時代の遺跡から魚の骨や釣り針が見つかる島国・日本。
それはコメを主食にする前から、海の恵みを糧にしてきた証拠でしょう。
しかし近年、海と私たちとの関係は激変しました。
地球の反対側で取れる魚を常食したり、「漁場」だった海や川を、経済活動や生活の「ごみ捨て場」にしたり-。
食卓の向こう側第10部「海と魚と私たち」では、豊かな資源とともにあり続けるための暮らしのありようを考えます。
(この連載は、「食 くらし」取材班の渡辺美穂、佐藤弘、木下悟が担当します)
■食卓の向こう側 第10部・海と魚と私たち
(2007/2/27~3/8掲載)
1. プロローグ 一世代で激変した魚食―
2. 資源 「無主物」とは誰の物か
3. 輸出 国内で食べないサイズ
4. 養殖 消費者の目で変わった
5. 生物濃縮 「PXB」が問うものは
6. 山の恵み 「金にならん森」こそ宝
7. 発信 「海の誇り」を伝えたい
8. 外食 雑魚を「食財」に変える
9. 食文化 町の鮮魚店が守るもの/自分の引き出し増やす
10.記者ノート すべてつながっている
■食卓の向こう側 第10部・海と魚と私たち
縄文時代の遺跡から魚の骨や釣り針が見つかる島国・日本。それはコメを主食にする前から、海の恵みを糧にしてきた証拠でしょう。
しかし近年、海と私たちとの関係は激変しました。
地球の反対側で取れる魚を常食したり、「漁場」だった海や川を、経済活動や生活の「ごみ捨て場」にしたり―。
本書は、こうした日本の現状を探った本紙連載「食卓の向こう側 第10部海と魚と私たち」(2007年2月27日~3月8日)を中心に、連載をテーマに催したシンポジウム、取材班に寄せられた読者の声や関連資料を添えて再構成しました。
私たちの暮らしと海、魚は密接につながっています。
何を買い、どんな食べ方をするか。豊かな資源とともにあり続けるための暮らしのありようを考えます。
A5判ブックレット/500円
(★詳細はこちら)
◎食卓第10部・ブックレット
1. プロローグ
「魚を出すには、少し”勇気”がいる」
「安いものには理由があるとばい」
2. 資源
乱獲、乱売のつけが家庭の食卓に迫りつつある
3. 輸出
「栄養に違いでもあるんですか」
4. 養殖
「使いたくないのは漁業者も同じ」
5. 生物濃縮
「不都合」なものを、長年魚に引き受けさせてきたのは、ほかでもない私たちである
6. 山の恵み
「命と引き換えの暮らしって、どうなんですかね」
7. 発信
「本物のよさを消費者にわかってもらいたい」
8. 外食
「生かされないものを生かしたい」
9. 食文化
プロの目利きの存在が、よりよい生産と消費を促し、海と魚の環境を守る
「そんな心と技を受け継ぎ、伝えていくのが僕らの仕事」
10.記者ノート
何を買い、どんな食べ方をするか