食卓の向こう側・第7部5 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・●日常 避けきれない食べ残し
 ホテルの食事の経験や、日常生活の中で気づいたことなども寄せられた。
 「夫婦でツアー旅行に参加したときのこと。

ホテルで夕食が次々に運ばれてきてうんざりしていたら、年配の男性が『まだ出すのか』と怒鳴った。

食べ物の大切さが身に染みている私たちの世代にとって、料理を食べ残すことは苦痛。テレビの旅番組で一人前でも豪華な料理が紹介されるが、客はすべてを最後までおいしく食べ終えられるのだろうか」(匿名)
 「以前、利用したホテルで、シルバー食の特別献立で宿泊料金が安かったり、夕食を二人で一(いち)膳(ぜん)出してくれるところがあったりした。老いて食が細くなった私たちにとって、ばら売りされない野菜や魚のパックなどは量が多すぎて困る。適量で料理を残さず済めば、うれしい」(福岡県大牟田市・男性・78歳)
 「もったいないと分かっていても、食べ残しが減らない。

それは、生活が忙しすぎて時間がないのが原因ではないだろうか。

食材をどう使うか計画的に買い物する余裕さえない。食の現状を知ることは、私たちが変わるきっかけになると思う」(同県庄内町・女性)
 「私の家庭では余ったものはほかの料理に使い、食べ残しもほとんどない。昔から食べ物を大切にしなさいと言われてきた。

食べ残しをしないためには親の役割も重要だと思う。まず私たちが食べ物についてきちんと学習するべきだ」(同県柳川市・中学生)

 ●給食 食べ方も工夫こらそう
 学校給食は、食の大切さを伝え、自覚する機会という意見も多かった。
 「以前、栄養士として働いていた。学校が食中毒から子どもを守るため、徹底した衛生管理をすることで、無菌状態に慣れた子どもたちが、少しの菌でも抵抗力がなくなるのではないか、という思いがあった。

また、食べられなかったら残していい雰囲気があると、嫌いなものが出れば、必ず残飯は増える。

家庭だけでなく、子どものときに食の大切さを教えるのも学校の役目ではないだろうか」(匿名)
 「(給食の)食べ残しは食事を出す側にも責任がある。食は単に空腹を満たすものではない。視覚、嗅(きゅう)覚(かく)、味覚を使って味わうもの。家庭でも机の上で食事するより、食卓で食事したほうが食が進むように、食事専用の部屋を設けたり、金属の食器でなく、陶器を使うなどの工夫が必要だ」(女性)
 「娘の学校では野菜を育て自分たちで食べる。

作る喜びは食べる喜びにつながる。

残ったご飯も先生がおにぎりにしてくれている。ちゃんと食べ物の大切さを教えている学校もある。

学校だけでなく親子で世界の食の現状について学ぶときがきている」(福岡県粕屋町・女性)
 「小学生のころ残飯を減らしたくて、給食を少なめにつぎ、食べたい人がおかわりできるように工夫した。だが先生から『給食費を払っているのだから残そうが食べようが本人の自由』と言われてショックを受けた。先生は残飯を減らす努力もせず、面倒なことに目をつぶっているようだった。あの時代の児童が、今、親になっているのだからこの現状があるのも納得だ」(主婦・31歳)