食卓の向こう側・第7部4 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・食卓の向こう側 第7部・生ごみは問う 読者の声
■現状知り未来へ生かす 環境負荷減らす社会を 

「循環型社会」に反響150通

 現代日本の飽食ぶりや、循環型社会への道筋を考えた本紙連載「食卓の向こう側」第七部「生ごみは問う」。

読者からはこれまでに、手紙やファクス、メールで約百五十通の感想や意見、問い合わせが寄せられた。
 連載で指摘した食べ残しの多さについては、自分の生活を振り返って反省したという声に交じって、「食べ残しを減らせないのは、時間に追われる生活が原因ではないか」という生き方への問題提起や、「高齢者の旅先の料理は少なくていい」という提言があった。
 また、生ごみの堆(たい)肥(ひ)化などを通じた循環型社会づくりについては、ごみ削減効果だけでなく、子どもたちの「生きる力」を養うという効果を期待する声が多かった。
 連載は、十一月二十七日―十二月十四日付朝刊一面に、計十五回掲載した。

 ●コンビニ 「利益優先」生む消費者
 コンビニエンスストア関係者からは、利益優先のシステムや消費者意識への問題提起があった。
 「私が働いていたコンビニは、一日に四回、廃棄する食品を棚から下ろし、ごみ箱に捨てていた。どこも悪くなっていないのに。

中国など他国が今より発展したとき、日本の飽食が続いているとは思えない。ただでさえ日本の食料自給率は低いのに、食べ物を粗末にしている現実。

もっと真剣に考えていかないといけない問題だ」(男子学生・22歳)
 「消費者の意識も問題。

棚の一番奥の商品から取るのは、子どもたちにまで浸透した傾向。最前列の商品から買ってもらえれば、先入れ先出しのサイクルに乗って商品が回転するので、廃棄もかなり減らせると思うが、現実は厳しい」(福岡県久留米市・元コンビニ店経営男性・63歳)
 「これだけ無駄な廃棄を出すことに、どのオーナーも恐怖感さえ覚えている。『本部が、廃棄食品からもチャージ(手数料)を取るのは不当利益』としてチャージなどの返還を求める訴訟が起きている。大量廃棄は必要悪ではない。

コンビニが、過剰サービスを当たり前にした罪は大きい」(福岡市城南区・元コンビニ店経営男性)
 「コンビニが売れ残り食品を堆(たい)肥(ひ)・飼料化し、食品製造工場から出る調理くずの飼料化も始めた、とあった。

(添加物の)問題はないのか」(宮崎県延岡市・女性・39歳)
 東京農工大・瀬戸昌之教授(環境微生物学)の話 生ごみを堆肥として活用する土壌では、微生物の数や種類が増える。

微生物の中には、人が飲むとすぐに死ぬような化学物質を分解する種類もある。

コンビニ弁当などに含まれている添加物も微生物が分解するため、ほとんど残らない。